手動コーヒーミルにもさまざまな種類がありますが、その中でも人気の高い手動コーヒーミルのひとつがポーレックス(PORLEX)の『コーヒーミル・2』です。おすすめの手動コーヒーメーカーとして紹介されていることも多い機種なので、実際の使い勝手がどうなのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではポーレックスの『コーヒーミル・2』について詳しくご紹介するとともに、ユーザーの声から実際の使い勝手を探ってみたいと思います。
合わせて、同じサイズ感のコーヒーミル『TIME MORE C2』との比較や、2024年に発売された新機種の『ポーレックス コーヒーミル・プロフェッショナル』についてもご紹介します。
Contents
『ポーレックス コーヒーミル・2』の特徴をご紹介!
手動コーヒーミルのなかでも高い人気を誇るポーレックスの『コーヒーミル・2』は、いったいどのようなコーヒーミルなのでしょうか。ポーレックスのコーヒーミル・2の特徴についてご紹介します。
特徴その1:生粋の国産コーヒーミル
「ポーレックス」という名前から欧米の企業というイメージがあるかもしれませんが、ポーレックスは日本のメーカーです。正式名称を「ジャパンポーレックス(JAPAN PORLEX)株式会社」といい、1978年に大阪で創業しました。
現在は本社および工場は鹿児島県霧島市にあり、製品に使用する資材や部品はできるかぎり鹿児島県内で調達していることから、製品やパッケージには”made in Kagoshima, Japan”と記されています。
ポーレックスのコーヒーミルミニ凄くシンプル
made in Kagoshima,Japanの表記は初めて見たw#コーヒーミル#ポーレックス pic.twitter.com/ibr2yuB0gF— TOROF.Y(Toωo) (@torof9179) September 8, 2019
PORLEXブランドのコーヒーミルは”made in Kagoshima, Japan”として、世界30ヶ国以上で販売されています。
特徴その2:スタイリッシュかつコンパクトで軽量
ポーレックスのコーヒーミルは容量の違いで『コーヒーミル・2』と『コーヒーミル・2ミニ』の2種類がありますが、どちらも本体はステンレス製で、シンプルでスタイリッシュな外観が特徴的です。
大きさ | 重さ | |
---|---|---|
コーヒーミル2 | 直径4.9cm×高さ19.2cm | 310g前後 |
コーヒーミル2ミニ | 直径5cm×高さ13.5cm | 250g前後 |
直径はどちらも5cmほどで、重さは個体によって多少の差はあるもののレギュラーサイズで310g前後、ミニで250g前後とコンパクトで軽量です。ですから、家で使うことはもちろん、キャンプなどのアウトドア用としてもとても重宝します。
収納時はハンドルを取り外してハンドルホルダー(コーヒーミル・2は別売り)に収納できるので、収納場所や持ち運びにも困りません。
専用のハンドルホルダーは革製のものなども販売されているので、おしゃれにカスタマイズも可能です。
特徴その3:ミル刃がセラミック製
ジャパンポーレックスは、”その時点で世の中に存在しないものをつくり出す”というコンセプトの通り、日本で初めてセラミック製のスパイスミルを開発した会社です。ポーレックスのコーヒーミル・2も同社の特殊なセラミック成形技術を生かした精巧なセラミック刃を使用しています。
セラミック刃はステンレスのような金属臭がないので、本来の風味を損なうことなくコーヒー豆を挽けることがメリットです。また、水洗いが可能なことや耐久性が良く長く使えるという特徴もあります。
さらに、2020年にミル刃やハンドルの形状が改良され、ハンドル回転時のひっかかりが少なくなスムーズに回せるようになりました。
特徴その4:内刃も外刃も取り外して洗える
ポーレックスのコーヒーミルはコーン式(コニカル式)と呼ばれる方式です。ミル刃に細かいギザギザの溝がたくさん付いていて、内刃と外刃でコーヒー豆を挟んで粉砕していきます。固定した外刃の中で内刃が回転することでコーヒー豆を切り刻んでいくイメージですね。
一般的なコーン式のコーヒーミルは外刃を取り外せないものが多いですが、ポーレックスのコーヒーミルは内刃も外刃もすべて取り外せることが最大の特徴です。
内刃と外刃だけでなく、内刃ベース、調節ネジ、本体、粉受け、キャップ、ハンドルと細かいパーツに分解でき、すべてのパーツを水洗いできます。
ミルの内部にコーヒーの粉が残っていると残ったコーヒーが酸化して、次に挽く時に風味が悪くなってしまいます。ポーレックスのコーヒーミルは分解して水洗いができるので、常に清潔な状態で使用できることが大きなメリットです。
特徴その5:細かい粒度調節が可能
ポーレックスのコーヒーミル・2は粒度(挽き目)調節を細かくできることも特徴のひとつです。0~18まで19段階の目盛が設定されていて、平均37ミクロン(0.037mm)単位でコーヒー豆の粒度を調節できます。
コーン式のコーヒーミルはコーヒー豆を2枚の刃ですり潰す臼式とは異なりコーヒー豆を極細挽きにできることが特徴です。
ポーレックスのコーヒーミル・2も極細挽きから粗挽きまで好みの粒度に挽くことができます。特に、細かく挽く方が粒度が安定しやすく、エスプレッソや水出しコーヒー用の極細挽きや細挽きにすることが得意です。
特徴その6:パーツを購入できるので長く使える
ポーレックスのコーヒーミルのうち、経年劣化による故障が多い部品はミル刃とハンドルです。
ミル刃はセラミック製なので劣化が少ない傾向はありますが、それでも長年使用していると溝が浅くなってきたりミル刃自体が割れたりすることがあります。また、ハンドルは接続部分が緩んだり破損したりすることが多いようです。
ポーレックスでは外刃、内刃、調節ネジ、内刃ベース、ハンドルがそれぞれ別々に購入できるので、破損した部分だけの交換もミル刃をすべてまとめて交換することも可能です。
また、旧型の『ポーレックス コーヒーミル』に新型の『ポーレックス コーヒーミル・2』の改良されたミル刃を組み込むこともできます。
交換パーツは公式HPのお問い合わせフォームから注文できます。
『ポーレックス コーヒーミル・2』の使い方やお手入れ方法は?
ポーレックスのコーヒーミル・2は、コーヒー豆の粒度を19段階に調節できたりパーツがすべて分解できたりと、使い方が難しそうな印象があるかもしれませんが、実はそう複雑ではなく初心者にも扱いやすい設計になっています。
ポーレックスのコーヒーミル・2の使い方やお手入れの仕方を簡単にご紹介しましょう。
ポーレックスのコーヒーミル・2は下部から、粉受け、ミル本体、キャップ、ハンドルが組み合わさっている構造です。それぞれのパーツははめ込み式になっているので簡単に脱着できます。
ミル本体はホッパー(豆入れ)とミル刃が一体になっていて、使用する際は上のキャップを取り外してからコーヒー豆を入れます。ホッパーの容量は、レギュラーサイズのコーヒーミル・2で30g、コーヒーミル・2ミニで20gです。
コーヒーカップ1杯分は約10gなので、レギュラーサイズでコーヒーカップ約3杯分、ミニで約2杯分の豆を一度に挽くことができます。
コーヒー豆の粒度の調整方法
ホッパーにコーヒー豆を投入したら、挽く前にコーヒー豆の粒度(挽き目)を調節します。粒度の調節はミル本体の下部にある調節ネジを回して行います。調節ネジは右(時計回り)に回すと粒度が細かくなり、左(反時計回り)に回すと粒度が粗くなります。
調節ネジを回すとカチカチと手ごたえがありクリック音がしますが、このクリック音の回数が粒度を調節する目安となります。
パッケージの粒度設定の目安を参考にして好みの粒度に調節したら、あとはハンドルを取り付けてコーヒー豆を挽くだけです。本体を軽く下に抑えながらハンドルを時計回りに水平に回すとコーヒー豆が挽けます。
挽き終わったら、本体から豆受けを外してドリッパーなどに移しましょう。
調節ネジを0(ゼロ)に合わせる方法
調節ネジをクリック数で調節するには、最初に0(ゼロ)の位置に合わせる必要があります。調節ネジを0に合わせるには、ハンドルをシャフトに取り付け調節ネジを右(時計回り)に回して、ハンドルが固定されるまで締めます。
本体を倒してハンドルが水平に固定された状態になった場所が0です。0の位置から左(反時計回り)に1クリックするとハンドルが緩んで動くようになります。これを目安にするとよいでしょう。
挽き終わった後のお手入れ方法は?
コーヒー豆を挽き終わるとミル本体の内部に、コーヒーの粉がたくさん付着しています。このままの状態にしておくと、残ったコーヒーの粉が酸化して次に挽くコーヒーの風味が悪くなったり、好みの粒度に挽けなくなったりすることにつながります。
また、ミルの故障の原因にもなりかねないため、使用後はきちんとお手入れをすることが大切です。
ミル本体からハンドルとキャップ、粉受けを外し、さらにミル本体から外刃、内刃、調節ネジが簡単に分解できます。さらに内刃から内刃ベースを取り外せます。
全てのパーツを分解したら、ミル刃は歯ブラシを使用し、それ以外のパーツはスポンジで水洗いするようにしましょう。
洗った後はしっかりと乾燥させてからミルを組み立てます。特に、ハンドルは鉄製なので、洗った後はすぐに拭いてよく乾燥させるようにしましょう。
『ポーレックス コーヒーミル・2』の使い勝手は?口コミをご紹介!
ポーレックスのコーヒーミル・2は、コンパクトで計量、粒度の調節が19段階、パーツをすべて分解して洗えるという特徴がありますが、実際の使い勝手はどうなのでしょうか。SNSでの感想や口コミ情報を調べてみました。
粒度調節機能に関する口コミ
ポーレックスのコーヒーミル・2は19段階と細かく粒度を調整できることが特徴です。この粒度調整機能の実際の使い勝手はどうでしょうか。
・細かく粒度を調整できるので、好みの粒度にできる
・無段階ではなく19段階でクリック音がするので、粒度が調節しやすい
・粒度調節ネジが旧型よりも回しやすくなった
・ある程度好みの粒度が決まって慣れてくると操作しやすい
・粒度調節ネジの0(ゼロ)がわかりづらい
・慣れていないと粒度の調節がしにくい。クリック音が数えにくい
・19段階と細かく分かれているので、初心者には調節が難しい
粒度調節が細かくできるのが良いが、慣れていないと調節が難しい、調節ネジのゼロの位置がわかりづらいという口コミが多く見られました。
しかし、使っていくうちに挽きたい粒度はある程度限定されるし、慣れてくると自分なりの目安ができるので問題ないという人が多いようです。
ハンドルの回しやすさ・挽きやすさに関する口コミ
ポーレックスのコーヒーミル・2のハンドルは本体の細さからすると長めの印象がありますが、ハンドルの回しやすさなど挽く際の操作性はどうなのでしょうか。挽きやすさに関するプラスの口コミとマイナスの口コミを見てみましょう。
・ハンドルが長いので回しやすい
・旧型はハンドルのひっかかりが気になったが、新型はスムーズに回るようになった
・コンパクトで握りやすい
・本体を支える手が疲れる
・意外に太くて握りにくい
・ハンドルが長すぎて動作が大きくなるので疲れやすい
・ハンドルが長く曲がっているので、力のかけ具合(方向)が難しい
・粉受けが抜けやすいので、そこを押さえながら挽く必要がある
・浅炒りの豆は力が必要
本体を支える手が疲れるという口コミはかなり多い印象です。ミニサイズは本体が小さいために安定感に欠け、必要以上にしっかりと支える必要がある、また、レギュラーサイズはラバーバンドが付属していないので本体が滑りやすい、思ったよりも太く女性や手が小さめの人は握りにくいなどが原因です。
レギュラーサイズは別売りのホルダーを取り付けて対応している人も多いようです。
刃の切れ味は?挽き時間や豆の均一性に関する口コミ
セラミック刃はステンレス刃に比べると切れ味が落ちる傾向があります。ポーレックスのセラミックのミル刃は特殊な技術で効率よく挽ける刃を開発しているということですが、実際のところはどうなのでしょうか。
・ステンレス刃に比べると挽き時間はかかるが、セラミック製の他の手動ミルと比べると圧倒的に早い
・均一性はまあまあ。それなりにはあるがステンレスに比べると均一性に欠ける
・細かく粒度であればあるほど均一性が高い
・粒度が細かいと均一性はあるが、粗くなると不均一になりやすい
・微粉はそこそこ出る。特に粗めの粒度は微粉の量が多い
ステンレス刃の手動ミルと比較すると、挽く時間も長くかかるし挽いた豆の均一性も劣るけれども、セラミック刃の他の手動ミルと比べるとなかなか優秀だという感想を持っている人が多いようです。特に、極細挽きの仕上がりが優秀と感じている人が多く見られました。
お手入れのしやすさに関する口コミ
ポーレックスのコーヒーミル・2は、パーツをすべて分解して水洗いできるという特徴があります。特に、ミル刃を細かく分解できる点がメリットですが、実際のお手入れのやりやすさはどうなのでしょうか。
・外刃もすべて取り外せて分解できるので、いつでも清潔に保てる
・分解と組み立てが比較的簡単なのでお手入れがしやすい
・すべてのパーツを水洗いできるのでお手入れが楽!
・細かい部分に粉が残るので水洗いだけでは落ちず、ブラシを併用する必要がある
・毎回分解してまた組み立て直すのがなかなか面倒
・パーツが細かいので紛失しやすい
毎回のお手入れをするための分解・組み立てが面倒という口コミも見られましたが、多くのユーザーはお手入れのしやすさを評価しています。
やはり、外刃まですべて取り外せて水で丸洗いができるため、ミル内にコーヒーの粉が残ることもなく常に清潔に保てることをメリットと感じているユーザーが大半のようですね。
総評としては概ね満足しているユーザーが多い!
ポーレックスのコーヒーミル・2のその他の気になる点には、次のような口コミが見られました。
・全体的にスリムな分、コーヒー豆がやや入れづらい
・粉受けやキャップが外れやすい
・ハンドルの取っ手が大きいので、収納時にはみ出る
操作性や細かい部分で気になることは多少あるものの、使い勝手が特別悪いということや特に不満に思っているわけではなく、総評としては概ね満足しているユーザーが多いようです。
『ポーレックス コーヒーミル・2』と『タイムモア C2』はどっちがおすすめ?
ポーレックスのコーヒーミル・2とサイズ感がおなじくらいで、よく比較される手動コーヒーミルに『タイムモア(TIME MORE) C2』があります。ポーレックスのコーヒーミル・2とタイムモアのC2ではどちらの方がおすすめなのでしょうか。
コーヒーミル・2とC2のスペックの違い
『タイムモア C2』もポーレックスのコーヒーミル・2と同じようなシンプルでスタイリッシュな外観です。
ポーレックスのコーヒーミル・2とタイムモアのC2のスペックを比較してみましょう。
ポーレックス コーヒーミル2 | タイムモア C2 |
|
---|---|---|
価格(税込み) | 7,580円 | 9,980円 |
サイズ | 直径4.9cm×高さ19.2cm | 直径5.2cm×高さ14.7cm |
重量 | 310g前後 | 約430g |
容量 | 30g | 20g |
本体の材質 | ステンレス | アルミ合金 |
ミル刃 | セラミック製コーン式 | ステンレス製コーン式 |
外刃の分解 | 可 | 不可 |
水洗い | 可 | 不可 |
挽き目調節 | 19段階 | 約36段階 |
生産国 | 日本 | 中国 |
形は似ていますが、タイムモアのC2の方がポーレックスのコーヒーミル・2よりもやや太く高さが低めです。本体のボディにはアルミ合金にダイヤモンド・パターンという加工が施されていて、すべりにくく握りやすいデザインになっています。
重さはポーレックスのコーヒーミル・2の約1.5倍あり、適度な重量感と安定性が特徴です。
ミル刃の性能やお手入れ方法の違い
『ポーレックス コーヒーミル・2』も『タイムモア C2』もミル刃はどちらもコーン式ですが、ポーレックスがセラミック製であるのに対し、タイムモアのミル刃はステンレス製を採用しています。
ステンレス製はセラミック製よりも切れ味が良いため、コーヒー豆を挽く時間、挽いた粉の均一性、微粉の少なさは、タイムモアのC2の方に軍配が上がります。
では、お手入れのしやすさはどうでしょうか。タイムモアのC2もミル本体、粉受け、ハンドル、内刃は簡単に分解が可能ですが、一般的なコーン式のコーヒーミルと同じように外刃を取り外すことはできません。
また、ステンレス製のため水洗い刃不可なので、付属のブラシを使って粉を落とします。比較的お手入れはしやすいですが、すべて分解して水洗いができないので、内部にどうしてもコーヒーの粉が残ってしまいます。
お手入れはすべてのパーツを分解して丸洗いできるポーレックスのコーヒーミル・2の方が簡単といえるでしょう。
『ポーレックス コーヒーミル・2』と『タイムモア C2』はおすすめはどっち?
『ポーレックス コーヒーミル・2』と『タイムモア C2』はそれぞれ一長一短がありますので、何を優先したいかによって選択肢が変わってきます。
粒度調整の細かさ・挽いたコーヒーの均一性・粒度の少なさといったコーヒーの質や、安定感や握りやすさ・コーヒー豆の挽き時間を優先したい人は『タイムモア C2』がおすすめです。
一方、お手入れを簡単に済ませたい人、コーヒーミルの内部を常に清潔に保ちたい人、アウトドアで使用したい人、日本製がよい人などは、ポーレックスのコーヒーミル・2がおすすめです。
ポーレックスの新型『コーヒーミル・プロフェッショナル』は何が変わった?!
ポーレックスのコーヒーミルは、2020年に現行の『コーヒーミル・2』が販売され、旧型よりも改良されて使いやすくなりましたが、2024年にはさらに”コーヒーをさらに極めたい人へ”というコンセプトで、新型の『コーヒーミル・プロフェッショナル』が販売されました。
新型のコーヒーミル・プロフェッショナルの価格は税込み9,900円。コーヒーミル・2よりも2,300円ほど高くなっていますが、従来型のコーヒーミル・2とどこが変わったのでしょうか。
サイズや外観の変化は?
コーヒーミル・プロフェッショナルのサイズ展開は従来型と同レギュラーサイズとミニサイズの2タイプ。どちらも、サイズや濃ー比豆の容量に大きな変化はありません。
一点変わったところとして、ミニサイズに従来型のコーヒーミル・2と同様にハンドルホルダーが付属していますが、このハンドルホルダーに縦筋の凹凸が入ってより握りやすい構造になりました。
ミル刃の形状とガラスコーティングが進化!
コーヒーミル・プロフェッショナルが従来型と比べて大きく進化したポイントがミル刃の形状です。特に内刃の形状が大きく変わり、スクリュー部分の突起が増えて水平のエッジが新たに刻まれました。
また、新たに独自技術でミル刃の表面に特殊ガラスコーティング加工が施されました。ミル刃の形状変更と特殊ガラスコーティング加工によって、機能面も大きく進化しました。
ミル刃が変わったことで、次のような機能がプラスされました。
粒度調節がより細かく!
従来型のコーヒーミル・2は平均37ミクロン(0.037mm)単位で0~18クリックまで19段階の粒度調節ができましたが、コーヒーミル・プロフェッショナルは平均28ミクロン(0.028mm)単位で-9から50まで60段階の粒度調節が可能です。
特に、-9クリックまで極細挽きができるようになったことで、エスプレッソ用のコーヒーも調整できるようになりました。ポーレックス社によると、数ある手動コーヒーミル製品のなかで最も細かく挽けるtとのことです。
豆挽きの効率アップでより挽きやすく!
ミル刃の形状が変わり特殊ガラスコーティングされたことで、豆挽きの効率が良くなりました。従来型のコーヒーミル・2と比べると同じ回転数で1.15倍のコーヒー豆を挽けるようになったそうです。
また、ハンドルの回転もスムーズになり、従来型では苦労していた浅炒りのコーヒー豆も効率よく挽くことが可能になったということです。
さらに、従来型は9mmのコーヒー豆までに対応していましたが、新型のプロフェッショナルは10.5mmまでのコーヒー豆に対応しています。これにより、大きい豆が豆タンク内に残りにくくなりました。
粒度がより安定し微粉も少なく!
ミル刃に特殊ガラスコーティングを施したことで、従来型よりも挽いたコーヒー豆の粒度が安定しています。また、従来型は微粉の多さが気になるユーザーも多いようですが、特殊ガラスコーティングされた刃の表面を粉砕したコーヒーが滑るため、微粉の量が少なくなったということです。
また、ミル内の粉残りも少なくなると同時にさらに洗いやすくなったため、お手入れがより楽になりました。
まとめ:ポーレックスのコーヒーミルは清潔に使いたい人や携帯用としておすすめ!
ポーレックスの『コーヒーミル・2』および『コーヒーミル・2ミニ』は、外刃も含めてパーツをすべて取り外して丸洗いできる点がいちばんのメリットです。
セラミック刃を使用しているので、ステンレス刃のミルと比べるとコーヒー豆を挽く速度や挽いたコーヒー豆の均一性など機能面ではで劣る部分も多いため、こだわりの強い人には物足りないかもしれません。しかし、普段使いする分には十分なクオリティーで、多くのユーザーはコーヒーミル・2に概ね満足しているようです。
コーヒー豆の粒度や安定感にもっとこだわりたい人は、新型の『コーヒーミル・プロフェッショナル』がおすすめです。新型のコーヒーミル・プロフェッショナルは、従来型よりも操作性、粒度の安定性、お手入れのしやすさがすべて進化しているので、気になっている人はぜひ試してみてくださいね。