美味しいコーヒーを入れるためのハンドドリップに欠かせないコーヒーポット。おしゃれで使いやすいものにこだわりたいですよね。
銅製のコーヒーポットはアンティーク感があっておしゃれ。多くのコーヒー愛好家たちを魅了していますが、どんなメリットや特徴があるのでしょうか?
この記事では、銅製のコーヒーポットの特徴やお手入れ方法、おすすめのポットまで幅広くご紹介します。コーヒーポット選びの参考にしてくださいね。
銅製コーヒーポットの特徴とは?
ここでは、銅製のコーヒーポットの特徴やメリット、デメリットをご紹介します。
コーヒーポット選びのポイントも解説しますので、自分のライフスタイルに合っているか、チェックしてみてくださいね。
銅製コーヒーポットの魅力とメリット
多くのコーヒー愛好家から支持される銅製コーヒーポット。その魅力は、クラシカルで落ち着いた佇まいと、使うほどに味が出て経年変化を楽しめるところです。
銅ならではの温かみのある金色と独特の質感は、コーヒーを淹れる時間を特別なものにしてくれます。経年変化により色が変わっていくため、使い込んでいく楽しさもありますよ。
また、銅には素早くお湯を沸かすことができるというメリットも。銅は熱伝導性が良く、お湯を均一に温められるため、お湯をコーヒーに注ぐ際の温度にムラがなくなります。
銅は自然の抗菌性を持つ金属で、銅イオンによって細菌やウィルスの繁殖を抑える力があるため、抗菌作用も期待できます。
銅製コーヒーポットのデメリット
銅製コーヒーポットのデメリットは、サビがつきやすい点です。
銅のサビは緑青(ろくしょう)と呼ばれ、この緑青が出始めると、洗った時に青緑色のサビがスポンジに付いてしまうことも。緑青は人体に害はないので、そのまま使っても問題ありませんが、お手入れをしないと見た目が悪くなってしまいます。傷もつきやすく、酸や塩分にも弱いため、お手入れをしながら大切に扱っていかなければいけません。
また、銅製のコーヒーポットは、ステンレスなどの素材のポットと比べると値段が高くなりがちです。しかし、大切に扱っていけば一生モノとして使えるので、経済的でエコとも言えるでしょう。
コーヒーポット選びのポイントもチェック
銅製のコーヒーポットを購入するのであれば、美味しくドリップするためのポット選びのポイントも確認しておきましょう。
ポットの大きさやネックのタイプなど、自分に合うポットを選べるといいですね。
ネックのタイプを選ぶ
コーヒーポットは、お湯を少量ずつ安定した量で淹れられる方が、コーヒーを美味しく淹れられます。
おすすめなのは、ネックの太さが細く一定になっている細口タイプ。お湯をまんべんなくコーヒー粉に注ぐことができて、濃いコーヒーが淹れられます。意図した量のお湯を注ぎやすいため、初心者にも淹れやすいのが特徴です。
中級者以上にオススメなのは、ネックの根本が太くなっている鶴口タイプ。お湯の量を調節するのが難しいですが、お湯を一滴ずつ落とす点滴投下も可能なため、あっさりから濃いめまで、幅広い味の表現ができます。コーヒーは、注ぐお湯の量や勢いで抽出されるコーヒーの濃さが変わるため、一つのポットで自由に湯量をコントロールできるのは、大きなメリットです。
コーヒーポットの大きさを選ぶ
銅製のコーヒーポットを選ぶ際は、一度に淹れるコーヒーの量に適したポットを選びましょう。淹れる量に適した大きさは次の通りです。
- 1~2杯:600~700ml
- 3~4杯:1L程度
ただし、大きいポットは重くなる可能性が高いので、重量も確認しておきましょう。
ポットが重くなると、ドリップ時の細かいコントロールが難しくなります。特に、ポットの扱いに慣れていない初心者は、小さめのポットを選ぶのがおすすめです。
店頭で購入する場合は、グリップの握りやすさも確認しておけば、淹れやすくなりますよ。
オススメの銅製コーヒーポット5選
ここでは、オススメの銅製コーヒーポットをご紹介します。
小型でシンプルなものから、IH対応のタイプ、インパクトのあるデザインのコーヒーポットまで幅広くご紹介しますので、お好みのポットを探してみてくださいね。
【Kalita】Cuケトル 600
コーヒー機器の総合メーカーとして人気のあるカリタの銅製コーヒーポットです。
高級感のある鎚目加工と、コンパクトで可愛らしいサイズ感が人気。内側にはメッキ加工が施してあるため、水質の変化が起きません。
1~2杯分を入れるのにちょうど良い大きさで、細口ノズルでお湯が注ぎやすい設計。コンパクトな軽量タイプなので女性でも湯量をコントロールしやすいのが特徴です。
直火OKですが、ハンドルやフタが熱くなるので注意が必要です。ハンドルカバーをつけるか、鍋つかみなどを利用して、ドリップするようにしましょう。
キター!!
— ひろ@320i Marriage Sports (@xxkudyuxx) October 27, 2023
New My Gear☕️
【カリタ Kalita コーヒーポット 銅】 pic.twitter.com/hOWXDmEdV9
- 材質:銅
- 重量:約476g
- 満水容量:600ml
- 製造:日本製
- 直火可、IH非対応
【Kalita】ドリップポットスリム700CUW
人気の高いコーヒー機器の総合メーカー・カリタの銅製コーヒーポットです。日本を代表する金属加工の町「新潟県燕市」の職人によって作られており、この町の厳しい品質基準をクリアした証「Made in TSUBAME」の刻印が輝きます。
手に馴染む木製のハンドルグリップを採用。根本が太めのネックでお湯を太くも細くも注げるので、ハンドドリップにこだわりたい人にオススメです。湯量の調節もしやすく、キレが良いのが特徴。
レトロなデザインの銅製ポットは、使うほどに味が出て愛着が湧いていきます。
宝物が増えました!
— 鈴木孝寿(SUU)Ricordo代表 (@SSR_taN) December 27, 2023
カリタの銅ポット。まじで一生物です。#コーヒー pic.twitter.com/EwsxN2LTiX
- 材質:銅(本体)、木製(ハンドル、フタツマミ)
- 重量:約516g
- 満水容量:700ml
- 製造:日本製(新潟県燕市)
- 直火可、IH非対応
【HARIO】V60 ドリップケトル ヴォーノ・カパー
お湯のコントロールがしやすい細くて長い注ぎ口が特徴的な、ハリオの銅製コーヒーポットです。
注ぎ口の形状がドリップしやすくなるよう計算されているため、湯量や注ぐスピードをコントロールしやすく、繊細なドリップワークが可能です。ハンドルにシリコンゴムのカバーがついていて、握りやすくなっているのも嬉しいポイント。
おしゃれで可愛らしいフォルムが、コーヒーを淹れる時間をより楽しくしてくれます。
また今日もHARIOのV60ドリッパーとサーバーについて喋っちゃうけど(#^.^#)
— Bebe Suave Betty (@Bebe_Suave) January 16, 2020
私の赤い有田焼の小さいV60+赤い柄の400ml耐熱ガラスサーバー
の次は
耐熱ガラス&オリーブウッドのV60と柄と蓋がオリーブウッドの600mlのサーバーが欲しい訳よ😻
あらやだ😳銅のコーヒーケトル😳✨銅は手入れ大変💦 pic.twitter.com/Tg5V34DWPn
- 材質:銅(本体、フタ)、真鍮(ハンドル)、シリコーンゴム(ハンドルカバー)、天然木(フタツマミ)
- 重量:約600g
- 満水容量:900ml(実用容量700ml)
- 製造:日本製
- 直火可、IH非対応
【ASAHI】食楽工房 銅製鎚目コーヒーサーバーケトル
世界的に有名なモノづくりの町「新潟県燕市」で、古くから金属洋食器の製造をしている企業・アサヒの銅製コーヒーポットです。職人たちの確かな技術と鎚目の美しさが、コーヒーを淹れる時間を優雅にしてくれます。
底面のみステンレスになっており、銅製のポットには珍しいIH対応タイプ。注ぎ口が細く、真下にお湯を注げるカーブになっているので、ドリップの時にコントロールしやすいポットです。
歳を重ねるにつれて、おばあちゃんの足踏みミシンみたいな「私にとっての一生モノ」と付き合いたいなあと考えるようになってきた。
— 山崎いずみ|滋賀&長野二拠点起業 (@izumiyamasaki) May 8, 2024
「週末の朝に自分のために一杯のコーヒーをいれる時間」がとても自分を満たしてくれるものだと気がついて迎えたケトル。
IH対応の銅製がなかなか無くてようやく購入。 pic.twitter.com/1Mk6Lyc5YD
- 材質:銅(本体、フタ)、有磁性ステンレススチール(底面)、ステンレススチール(ハンドル金具)、フェノール樹脂(ハンドル、フタツマミ)
- 重量:460g
- 満水容量:約1000ml(実用容量800ml)
- 製造:日本製(新潟県燕市)
- オール熱源対応(直火可、IH対応)
【新光堂】富士型ドリップポット
歴史ある金属加工の町「新潟県燕市」の和食器ブランド・新光堂の銅製コーヒーポットです。
赤富士をモチーフにした斬新でインパクトのあるデザインが特徴的。見た目のデザイン性だけでなく、熟練の職人たちの技術力が詰め込まれた確かな品質です。
細いノズルはドリップしやすい機能性を備え、使いやすさも抜群。美しくユニークなルックスが、コーヒータイムを楽しく彩ります。
届いた〜!
— subtech!!!! (@subtechyou) September 1, 2024
年数回のオッサンキャンプ部、美味いコーヒーが飲みたい、、というのは建前で可愛かったから注文した銅製ケトル!富士山!
取手とツマミは木製。普段使いにもバッチリよんw pic.twitter.com/SgX6VPif7d
- 材質:銅(本体)、天然木(ハンドル、フタツマミ)
- 重量:510g
- 満水容量:約1100ml
- 製造:日本製(新潟県燕市)
- 直火可、IH非対応
銅製コーヒーポットのお手入れ方法
ここでは、銅製のコーヒーポットのお手入れ方法をご紹介します。
使う道具がきれいだと、コーヒーを淹れるのが一層楽しくなりますよ。適切なお手入れをして、お気に入りの銅製コーヒーポットを長く愛用してくださいね。
使い始めのお手入れで変色ムラをなくす
新品の銅製コーヒーポットの外側には、酸化を防ぐためにクリアラッカーという塗料が塗ってあります。ラッカーは使っているうちに剥がれていき、ラッカーが剥がれたところから変色していきます。
もちろんそのまま使っても問題ありませんが、ムラができてしまって見た目の印象が悪くなる可能性が。ムラを防ぎたい場合は、最初にラッカーを落としておくのがおすすめです。
【準備するもの】
除光液、布(キッチンペーパー)、ゴム手袋
【やり方】
布に除光液を染み込ませて、擦りながらラッカーを落としていく
グリップが別の素材でできている場合、素材によっては変色する場合があるので気をつけましょう。
作業中に除光液を吸い込むと気分が悪くなることがあるので、換気をして休憩を取りながら、少しずつ取り組んでみてくださいね。
緑青が出てしまった時のお手入れ方法
銅にできる緑青はサビの一種ですが、鉄の赤サビと違って銅を腐食しているのではなく、銅を覆っているだけなので、お手入れによって除去することができます。
人体には無害ですが、見た目の美しさや清潔感が損なわれるので、落としてあげましょう。
緑青を落とすには酸が有効です。ただし、酸は銅も溶かすのでやりすぎには注意してください。
【準備するもの】
クエン酸、塩、水、ゴム手袋
【やり方】
- クエン酸2g、塩2g、水3gを器に入れて混ぜる
- ゴム手袋をつけて、ポットに塗っていく(擦らなくてもOK)
- 塗り終わったら5分ほど置く
- しっかり洗い流して、水気を拭き取る
クエン酸の代わりに酢やレモン汁を使ってもOKです。黒ずみがひどい場合は、3の工程で時間を長めに置いてみてください。
多少の黒ずみや変色は、銅製品の経年変化の味として楽しむのもいいですね。
まとめ:銅製コーヒーポットは上手にお手入れして経年変化を楽しもう
銅製のコーヒーポットはクラシカルで高級感があり、使っていくうちに味が出ていくので飽きずに使うことができます。
また、緑青が出たり色が変化しても、お手入れをすることで輝きを取り戻すことができるので、長く使っていけるのも嬉しいポイントです。
この記事を参考に、経年変化を楽しみながら長く使える、自分好みの銅製コーヒーポットを探してみてくださいね。