陶器製のコーヒーポットをご存じですか?陶器のコーヒーポットにはおしゃれなものが多く、愛用している人もたくさんいるんです。
この記事では、コーヒータイムをより楽しい時間にする、陶器製のコーヒーポットの魅力をお伝えします。お手入れの仕方もご紹介しますので、お気に入りのポットを見つけたら長く愛用してくださいね。
Contents
陶器のコーヒーポットの魅力とは?デメリットもチェック
陶器製コーヒーポットには、どんな魅力があるのでしょうか?
ここでは、陶器製のコーヒーポットの魅力やメリットをお伝えするとともに、デメリットもご紹介します。コーヒーポット選びの参考にしてください。
陶器製コーヒーポットの魅力·メリット
陶器製コーヒーポットの一番の魅力は、おしゃれなデザインのものが多いことです。常滑焼や信楽焼、波佐見焼、益子焼など日本の伝統的な焼き物で作られているものが多く、デザインは和風·洋風、色や質感もさまざま。ひとつひとつ風合いが異なるものもあり、自分だけのポットという愛着が湧きます。
普通にコーヒー器具を揃えると洋風になりがちですが、陶器なら和風で揃えることもできます。陶器には独特の風合いと温かみがあり、インテリアとして飾っておいても様になり、来客時のおもてなしにもピッタリです。
また、陶器の表面には目に見えない小さな穴があり、その穴が渋みや雑味を吸着してくれるため、味がまろやかになるというメリットもあります。
陶器製コーヒーポットのデメリット
陶器のコーヒーポットは土から作られているため、厚みや重量があり、割れやすいというデメリットがあります。強い衝撃に弱く、取り扱いには注意が必要です。
また、陶器の表面の目に見えない穴にコーヒーの成分が入り込むことで、色や香りが移りやすくなるというデメリットも。お手入れが不十分だと、それらが原因でポットにヒビが入ったり、カビが生えたりしてしまうこともあります。
きれいに長く使うには、ある程度のお手入れが必要になります。
陶器製コーヒーポットのタイプを選ぼう
陶器のコーヒーポットには二つのタイプがあります。
ドリッパーで淹れたコーヒーのサーバーとして使うタイプと、メッシュフィルターの茶漉しがついていて、紅茶や日本茶などと同じようにコーヒーを淹れられる急須タイプのポットです。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
コーヒーサーバーとして使うコーヒーポット
このタイプの陶器製コーヒーポットでは、ドリッパーで淹れたコーヒーをサーブすることができます。
陶器は熱伝導率が低く、温かいものを入れておくと冷めにくいという特徴があり、保温性に優れているため、陶器のコーヒーポットはコーヒーのサーバーに適しているのです。
ただし、冬場は室温が低いとポットが冷えて温まりにくくなっているため、あらかじめお湯でポットを温めておいてから使いましょう。
陶器製のドリッパーがセットになっているコーヒーポットもあり、一体感があっておしゃれなので、インテリアとして置いておくだけでも存在感がありますよ。
コーヒー粉を入れて使う急須タイプのコーヒーポット
このタイプの陶器製コーヒーポットは、日本茶と同じようにコーヒーを淹れることができます。コーヒー急須と呼ばれるタイプのものもあり、急須サイズはコンパクトなものが多いため、置き場にも困りません。
ポットにはメッシュの網や茶漉しが付いており、ポット内に直接または茶漉しにコーヒー粉を入れて、お湯を注いでコーヒーを抽出します。
このタイプのコーヒーポットのメリットは、ハンドドリップのようなコツが要らず、ポットにお湯を入れるだけで誰にでも美味しくコーヒーを淹れられるという手軽さ。紙フィルターを使わないので、まろやかな味わいになります。
また、水出しコーヒーを作ることもできるので、気分によって違った味わいを楽しむこともできます。
陶器製コーヒーポットのお手入れ方法
ここでは、陶器製コーヒーポットのお手入れ方法をご紹介します。
陶器は、お手入れの仕方で経年変化の具合が変わってきます。しっかりお手入れをしてあげることで、愛着も湧いてきますよ。
土の種類や釉薬の有無によってお手入れ方法が異なる場合がありますので、製品の説明書を確認した上でお手入れをしてくださいね。
汚れをつきにくくする一番初めの「目止め」
「目止め」とは、米のとぎ汁などで煮沸して、陶器の表面をコーティングしてあげるお手入れです。
陶器の目に見えない小さな穴や釉薬の貫入(ヒビ)があり、コーヒーの成分や色が入り込むと色や香りが付いてしまいます。それを防ぐ手段として、一番最初に使う前に目止めをするのがオススメです。
- 大きめの鍋に陶器製コーヒーポットを入れ、米の研ぎ汁をポットがかぶるくらい入れて火にかける
- 15分程度煮沸したら火を止め、そのまま冷ます
- 冷めたら器を取り出して水洗いし、水気を拭き取ってしっかり乾かす
米の研ぎ汁の代わりに、片栗粉や小麦粉(大さじ1~2程度)を入れてもOKです。
火加減が強すぎるとヒビや割れが生じる可能性がありますので、ゆっくりと温度を上げるようにしてください。鍋とポットが接触するため、布巾やキッチンペーパーを敷くとより安全に行えます。
また、目止めの後の乾燥が不十分だとカビが生える恐れもあるため、しっかり乾かしましょう。
目止めは、絶対に必要なものではありません。目止めが必要かどうかは製品によりますので、説明書を確認するか、販売店にご確認ください。
陶器製コーヒーポットを使った後のお手入れ
陶器のコーヒーポットは、使い終わったらすぐに汚れを流して、柔らかいスポンジで食器用洗剤をつけてよく洗ってください。硬いスポンジや金たわし、クレンザーの使用は表面を傷つけてしまうので控えましょう。
また、長時間のつけ置きは陶器が汚れを吸ってしまい、カビやシミの原因になりますので、避けた方が良いでしょう。
洗った後はしっかり乾燥させるのが、カビやシミを防ぐポイントです。
食洗機は、対応している陶器か確認してから使用しましょう。洗浄中に器が動いて、ヒビや割れの原因になることもありますので、基本的には手洗いするのがオススメです。
陶器製コーヒーポットに汚れやニオイがついたら?
陶器のコーヒーポットに、汚れやニオイがついてしまった場合の対応もご紹介しておきます。
コーヒーのシミが付いたら
コーヒーのシミがついてしまった場合は、大さじ1杯程度の塩をスポンジに乗せて、水を含ませて磨きます。食器用の漂白剤が使える陶器もありますが、その場合はしっかりすすいで天日干しなどで十分に乾燥させてください。
ニオイがついてしまったら
鍋に水とお酢、陶器を入れて火にかけ、煮沸します。お酢の分量は、水1Lに対して大さじ1~2程度が目安です。
ポットの中に少量の酢とお湯を入れて、しばらく置いておくだけでもOK。
それでも取れない場合は、重曹を水に溶かしたものに半日程度浸し、丁寧に洗い流して乾かします。重曹の分量は水1Lに対して大さじ4杯程度。ニオイが取れない場合は、何度か繰り返してみてください。
カビが生えてしまったら
まずは、陶器製コーヒーポットを洗ってカビを取り除きます。
その後、鍋に水とをポットを入れて火にかけ、沸騰させて煮沸消毒をします。10分程度煮沸したら鍋からポットを取り出し、水気を拭き取ってしっかり乾燥させます。
お気に入りの陶器製コーヒーポットを大切に使うために
吸水性のある陶器のコーヒーポットは、使用する前に水に浸しておいたり、水にくぐらせてから使用すると、ニオイや汚れがつきにくくなります。冬場に陶器を温めるためにお湯を入れておくのは、同時にニオイや汚れも防げるので一石二鳥ですね。
釉薬がかけてある陶器製のコーヒーポットは、基本的には水を通しませんが、長期間使うと貫入という細かなヒビにコーヒーの色や香りが入っていきます。また、素焼きの場合は土そのものに色がつく場合もあります。なるべく色をつけたくない場合は、半年~1年に一度くらいの頻度で目止めをするのがオススメです。
また、冬しか使わないなどの理由で長期間しまっておくときは、天日干しをして、しっかり乾燥させておきましょう。
陶器のコーヒーポットは、経年変化を止めることはできません。ある程度の変化は、陶器の味として楽しむことも大切です。
まとめ:陶器のコーヒーポットはリラックスタイムを豊かにしてくれる
陶器のコーヒーポットはおしゃれなものが多いため、インテリアに映えるおしゃれなコーヒー器具がほしい人にオススメです。
また、急須タイプの陶器製コーヒーポットの場合、コーヒー粉とお湯を入れるだけで手軽に美味しいコーヒーを楽しむことができます。
素敵な陶器製コーヒーポットで淹れるコーヒーは、あなたのリラックスタイムをより豊かなものにしてくれますよ。この記事を参考にして、お気に入りの陶器製コーヒーポットを見つけてみてくださいね。