千駄木腰塚のコンビーフをご存じでしょうか。テレビなどのメディアでもよく取り上げられているので、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。ギフトでいただいたという人もいるのではないかと思います。
しかし、千駄木腰塚のコンビーフがあまり馴染みではない人にとっては、どのような食べ方をするとおいしく食べられるのか悩みますよね。せっかくの高級コンビーフなので、いちばん食べ方で食べたいですよね。
この記事では食べ方がよくわからない、おいしい食べ方を知りたい!をいう声にお応えして、千駄木腰塚のコンビーフのおいしい食べ方やレシピをご紹介します。
Contents
どんな食べ方が合う?千駄木腰塚のコンビーフの特徴をご紹介!
東京界隈では有名でファンも多い千駄木腰塚のコンビーフですが、千駄木腰塚のコンビーフとはいったいどのような商品なのでしょうか。
千駄木腰塚ってどんなブランド?
千駄木腰塚(せんだぎこしづか)は、1949年(昭和24年)創業の食肉専門店。以前は『コシヅカハム』の名前で親しまれていました。千駄木腰塚本店は、東京文京区の「谷中・千駄木よみせ通り商店街」に店を構えています。
東京食肉市場の仲卸業も兼ねている千駄木腰塚は、熟練の目利きが買い付けた高品質な国産牛肉をはじめとする食肉の販売、自家製ハムなど食肉加工品の販売、肉や自家製加工品を使った弁当や惣菜の販売を行っています。
店舗は東京都内に15店舗、神奈川県内に2店舗、そして、長野県軽井沢に1店舗あり、いずれの店でも加工品やデリが人気です。コンビーフもそのひとつです。
千駄木腰塚のコンビーフは日本人向けに生み出されたコンビーフ
千駄木腰塚のコンビーフが販売開始されたのは2002年。当時の社長と工場長がアメリカ視察でコンビーフに出会ったことがきっかけだそうです。
アメリカで、コンビーフはcorned beef(直訳すると「塩漬けされた牛肉」の意味)と言い、塩漬けした牛肉の塊のことを指します。アメリカでは、野菜とともに煮込んだり、サンドイッチやパスタにしたり、じゃがいもと炒める「コンビーフハッシュ(Corned Beef Hash)にしたりするのが定番の食べ方です。
しかし、アメリカのコンビーフは日本人には大きすぎるし、硬くて食べづらい…。そこで、当時の社長と工場長が試行錯誤をして、食べた瞬間に口の中でとろけてホロリとほぐれるように開発したものが千駄木腰塚のコンビーフだそうです。
千駄木越塚のコンビーフのおいしさの秘密とは?
千駄木越塚のコンビーフのいちばんのこだわりは、全ての作業を職人の手で行っていること。オーストラリア産の牛肉を塩漬けにして茹でてほぐしてから、黒毛和牛を中心とした良質な国産牛の牛脂をまぶして作ります。
なかでも、牛肉をほぐす作業はとても手間がかかりますが、肉の繊維が壊れて食感に影響しないように、機械を使わずに職人の手でていねいにほぐされています。
また、融点が低く人肌で溶ける国産牛の牛脂を使うことで、食べた瞬間に牛脂が溶けだし、深い味わいとともにとろけるような食感を楽しめます。そのため、千駄木腰塚のコンビーフは加熱せずにそのままほぐす食べ方がよく合います。
千駄木腰塚のコンビーフの基本の食べ方と保存方法
千駄木腰塚のコンビーフは一般的な缶詰のコンビーフとは違うブロックタイプのコンビーフですが、どのようにして食べればよいのでしょうか。まずは、千駄木腰塚のコンビーフの基本的な食べ方や保存方法などについてご紹介します。
千駄木腰塚のコンビーフの基本の食べ方と注意点
千駄木腰塚のコンビーフのおいしさを存分に味わうには加熱せずにそのままの食べ方がおすすめです。ブロック型の形状をしているので、加熱せずに食べる場合は柔らかくほぐしてから食べます。
千駄木腰塚のコンビーフに使われている牛脂は融点が低く、直接触ると体温で溶け出してしまうので、手でほぐさずにフォークで優しくほぐす方法がおすすめです。
1.コンビーフのパックを開ける前に冷蔵庫でよく冷やしておく。
2.真空包装を開けて中のパックを取り出したら、まな板の上にパックをひっくり返してコンビーフを塊のまま取り出す。
3.包丁でお好みの厚さに切り分ける。
4.使う分だけを容器に取り分け、フォークで優しくほぐす。
コンビーフはよく冷えて脂が固まっている状態で包丁で切り分けることが、うまく切り分けるポイントです。切り分けたコンビーフはフォークで優しくほぐしましょう。
脂が固まってほぐしにくい場合は常温で少し置くとほぐしやすくなります。無理にほぐすとせっかくの肉の繊維が切れてしまうので注意してください。
開封後の保存方法と食べ方は?賞味期限はどのくらい?
千駄木腰塚のコンビーフは400g入りで大きめです。一度に使い切れない場合は、小分けにしたものをひとつずつラップに包み、ジップロックなどのフリーザーパックに入れて保存しましょう。
1週間程度で食べ切ってしまう場合は冷蔵でもかまいませんが、すぐに食べない場合は冷凍保存がおすすめです。冷凍した場合は2ヶ月を目途に食べ切るようにしてください。
冷凍保存したコンビーフを解凍する際は、電子レンジの解凍機能は使わずに自然解凍するようにしましょう。食べる前日に冷凍庫から取り出し、冷蔵室に移しておくと便利ですね。
千駄木腰塚のコンビーフのおいしさを活かすおすすめの食べ方をご紹介!
職人の手でていねいに作られた千駄木腰塚のコンビーフは、塩漬けをしてていねいにほぐした牛の赤身肉と良質な国産牛の脂が混じり合って口に入れるとホロリととろけるようにほぐれ、赤身肉の肉感と脂の甘さが最大の特徴です。
千駄木腰塚のコンビーフのおいしさを存分に味わうなら、シンプルな食べ方がおすすめです。千駄木腰塚のコンビーフの良さを生かすおすすめの食べ方を3つご紹介します。
おすすめの食べ方その1:わさび醤油でコンビーフ丼に!
上質の和牛は、ソースをつけずに塩とわさびだけを付ける食べ方をすると牛肉のおいしさをそのまま感じられますよね。千駄木腰塚のコンビーフも同じです。コンビーフ本来のおいしさを活かすいちばんおすすめの食べ方がわさび醤油をかけて食べるコンビーフ丼です。
そういえば麗人1月号のコメントに今年の新米に合うおかず選手権は今のところ1位はコンビーフにわさび醤油と書きましたが、担当さんに教えてもらった千駄木腰塚のコンビーフがほんとうに信じられないくらい美味しかったです🐮 pic.twitter.com/G1whk5OOwN
— 山田ユギ (@yugiyamada) December 9, 2017
食べ方はとても簡単で、熱々のごはんにほぐしたコンビーフを乗せて、上からわさび醤油をかけるだけ。コンビーフの上質な脂が溶けてごはんに染み込み、コンビーフ本来のうま味を味わえる食べ方です。
コンビーフは塩漬けにした牛肉を釜で茹でてほぐしてあるため、もともと塩味が付いています。ですから、しょうゆをかけずにわさびだけで味わう食べ方もおすすめです。塩分が気になる人はこちらの食べ方の方がよさそうですね。
使用するわさびは『本わさび』がおすすめです。『本わさび』と書かれているわさびは、国産のわさびを100%使用しているので香りや辛みが良いのが特徴です。
おすすめの食べ方その2:コンビーフ乗せ卵かけごはん
SNSなどで多くの人がおすすめしている千駄木腰塚のコンビーフの食べ方が卵かけごはんにする方法です。
オンラインショップで買った千駄木腰塚の手作りコンビーフ。シンプルに卵と塩で食べた。ものすごく美味しい。 pic.twitter.com/tFWd1ny5YC
— フジイサミ (@z_ytkt) September 12, 2022
千駄木腰塚の公式ホームページでは、熱々のごはんにコンビーフを乗せ、その上に卵黄を乗せてわさび醤油でかける食べ方を紹介していますが、SNSではさまざまにアレンジをした食べ方が紹介されています。
・熱々ごはんにコンビーフと温泉卵をのせてしょうゆ(わさび醤油)をかけて食べる。
・全卵の卵かけごはんに千駄木腰塚のコンビーフをトッピングする。
・青ねぎや貝割れなどたっぷりの薬味を乗せる。
・コンビーフと卵黄を乗せてブラックペッパーや山椒粉をかけて食べる。
・コンビーフを軽く炒めてから卵黄を乗せて卵かけごはんにする。
・しょうゆをたらさずにわさびだけ乗せて卵かけごはんにする。
千駄木腰塚のコンビーフを乗せて卵かけごはんにするとかなり濃厚な味わいになります。そのため、わさび、山椒、青ねぎや貝割れなどを入れてさっぱりとさせる食べ方が人気のようですね。
コンビーフの脂がくどいと感じるようであれば、軽く炒めて脂を落としたりコンビーフの量を少なめにしたりいて調整するとよいですね。
おすすめの食べ方その3:サンドイッチやトーストにする
千駄木腰塚のコーンビーフは熱々ごはんとの相性がとても良いと評判ですが、サンドイッチにする食べ方でもおいしく食べられます。千駄木腰塚の各店舗でもコンビーフのサンドイッチは販売されていてとても人気のある商品です。
今日の夜ご飯に千駄木腰塚さんのクラシックコンビーフサンド!
数年前に腰塚さんのコンビーフポテサラ?みたいなの食べたとき余り口に合わなくて。初めてのコンビーフだったからコンビーフ自体避けてたんだけど。
サンドイッチが美味しそうだったので購入したらこれは美味しかった(*´ω`*) pic.twitter.com/VqCUTl7fgc— 紫藤巡 (@meguru_shitoh) June 17, 2024
千駄木腰塚の「ルーベンサンド」は、軽井沢の老舗パン屋『ブランジェ浅野屋』の食パンにたっぷりのコーンビーフとキャベツとチェダーチーズが挟んであります。
千駄木腰塚のコンビーフを使ったサンドイッチの家庭での食べ方は、コンビーフをほぐして卵や野菜などといっしょにそのまま挟んでいる人が多いようですね。
今日の朝ごはんは千駄木腰塚のコンビーフを挟んだサンドイッチ✨#そるとの飯テロ丼Donドン pic.twitter.com/nI5rPMzX9h
— しお🐱🐈🐾👣⸒⸒ (@Salt_kensh) February 20, 2022
また、ホットサンドにしたり食パンの上に乗せてトーストしたりする食べ方もおすすめです。
誕生日ということで家人が千駄木腰塚のコンビーフを買ってきてくれて今朝はパンにチーズと一緒にのっけて食べた。これだけでしあわせ(´ー`) pic.twitter.com/k9m5SfcRD6
— BATA (@bata10) February 28, 2023
パンといっしょに加熱することで、コンビーフの脂が溶けだして国産牛の脂のおいしさが際立ち、加熱しない食べ方とはまたひと味違う味わいを楽しめます。
シンプルな食べ方がおすすめ!千駄木腰塚のコンビーフを使った簡単レシピ3選
千駄木腰塚のコンビーフはそのまま食べるだけでなく、料理の素材としての使い方もできます。とは言え、せっかくの高級コンビーフ。おいしさをそのまま活かすにはシンプルな味付けがおすすめです。
千駄木腰塚のコンビーフをおいしさを活かす使い方ができるシンプルな味付けのレシピを3つご紹介します。
牛脂のコクと甘味が引き立つ!コンビーフレタスチャーハン
千駄木腰塚のコンビーフのうま味をそのまま活かしたシンプルな味付けのレタスチャーハンです。コンビーフに使われている上質な国産牛の牛脂でコクと甘味が引き立つだけでなく、牛脂のおかげでパラパラに仕上がります。
【材料】(2人分)
千駄木腰塚のコンビーフ 80g
たまねぎ 1個
レタス 1/4個
ごはん 茶碗に軽く2杯
オリーブオイル(ごま油) 大さじ1/2
卵 2個
しょうゆ 小さじ1
ブラックペッパー 適量
【作り方】
1.ボウルに卵を溶き、ほぐしたごはんをいれて混ぜ合わせておく。
2.たまねぎはみじん切りに、レタスは適当な大きさにちぎっておく。
3.フライパンにオリーブオイルを熱してたまねぎを炒め、火が通ったらコンビーフを加えて軽く炒める。
4.火を強めにし、溶き卵をまぶしたごはんを加えて全体が均一になるように炒める。
5.レタスを入れ、なべ肌からしょうゆをたらし入れて、全体をさっと混ぜ合わせる。
6.火を止めて、ブラックペッパーで味を整える。
【ポイント】
・コンビーフは牛脂を含んでいるため、たまねぎを炒めるための油は控えめする方法がおすすめです。
・しょうゆはお好みで加減してください。フライパンでのなべ肌から沿わして焦がすようにして入れると香ばしく仕上がります。
コンビーフのうま味が染み出る!キャベツとコンビーフのシンプル蒸し煮
鍋に入れて蒸し煮にするだけの簡単でシンプルな料理です。キャベツの甘みとコンビーフのコクとうま味がお互いを引き立たせ、シンプルながらも食べ応えのある一品です。キャベツをたっぷりと使っているので野菜の補給にもよいですね。
【材料】(2人分)
☆千駄木腰塚のコンビーフ 100g
☆キャベツ 1/2個
☆水 1カップ
☆コンソメ顆粒 小さじ1/2
☆酒 大さじ2
☆ローリエ 1枚(なくても可)
☆塩こしょう 適量
【作り方】
1.キャベツ1/2個をさらに4等分のくし切りにする。
2.鍋に☆の材料をすべて入れ、ふたをして中火にかける。
3.沸騰したら弱火にして15分蒸し煮にする。
4.塩こしょうで味を整える。
【ポイント】
・見栄えを良くするならば、キャベツの間にコンビーフを挟み込んでもよいでしょう。
・彩りに、にんじんをいっしょに煮込んだり、茹でたブロッコリーを添えたりしてもよいでしょう。
鉄板の組み合わせ!じゃがいもとコンビーフのジャーマンポテト
コンビーフとじゃがいもはとても相性が良い食材です。ジャーマンポテトといえば、じゃがいもをベーコンやウインナーとともに炒めたシンプルな料理ですが、ベーコンの代わりにコンビーフを使ったジャーマンポテトはいかがでしょうか。
千駄木腰塚のコンビーフがじゃがいもやたまねぎの味を引き立たせます。
【材料】(2人分)
千駄木腰塚のコンビーフ 80g
じゃがいも 3個
たまねぎ 1/2個
オリーブオイル 大さじ1
すりおろしにんにく 小さじ1/2
塩・ブラックペッパー 適量
粒マスタード 適宜
【作り方】
1.じゃがいもはよく洗って芽があれば取り除き、1個ずつラップに包んでおく。
2.600wの電子レンジにラップで包んだじゃがいもを3つ入れ、9~10分加熱する。
3.じゃがいもに竹串が通ったらレンジから取り出し、食べやすい大きさに乱切りにする。
4.たまねぎは薄切りにする。
5.フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、2のじゃがいもの表面が軽く色付くまで焼いて一旦取り出しておく。
6.じゃがいもを取り出して残った油にすりおろしにんにくを入れて火にかけ、香りが立ってきたらたまねぎを加えて炒める。
7.たまねぎに火が通ったら、コンビーフと4で取り出したじゃがいもを入れて炒め、塩とブラックペッパーで味を整える。
8.皿に盛り、お好みで粒マスタードを付ける。
【ポイント】
・彩りに茹でたアスパラガスや絹さやを加えたり、お好みでピザ用チーズやスライスチーズを乗せたりしてもよいでしょう。
まとめ:千駄木腰塚のコンビーフはシンプルな食べ方が最高!
千駄木腰塚のコンビーフは、すべての作業を職人の手で行うこだわりの一品。口に入れると手ほぐしした柔らかい赤身肉と黒毛和牛を中心とした上質な牛脂のうま味と甘みが口の中でホロリと溶け出します。
千駄木腰塚のコンビーフは牛肉のおいしさが詰まっているので、シンプルな食べ方がよく合います。
いちばんのおすすめは、熱々のごはんの上に乗せて、わさび醤油をかける食べ方。さらに卵黄を加えて卵かけごはんにする食べ方も人気です。
千駄木腰塚のコンビーフはパンにもよく合います。ほぐしてそのままサンドイッチに入れてもよし、食パンに乗せてトーストする食べ方もよし。加熱すると牛脂が溶け出してひと味違う味わいを楽しめます。
もちろん、料理に使ってもおいしく食べられます。料理に使う場合でもシンプルな味付けがおすすめです。よく知るコンビーフとは一線を画す千駄木腰塚のコンビーフ。いろいろな食べ方を楽しんでみてくださいね。