コンビーフといえば、ほぐした状態で缶詰にしたものが日本では一般的ですよね。でも、欧米ではステーキのようなブロック状のコンビーフが一般的なんです。
コンビーフとは塩漬けの牛肉のこと。昔から保存食として長期航海用や軍需用に利用されてきた歴史があり、家庭でも意外と簡単に作れるんです。
この記事では、圧力鍋で簡単にできるコンビーフを作り方をご紹介します。作り方をマスターすれば肉の旨味が凝縮した美味しいコンビーフを楽しめますよ。
Contents
圧力鍋で自家製コンビーフ♪作り方&美味しく作るコツ
コンビーフの大まかな作り方は、肉を漬け込んで煮込むだけの2ステップです。簡単な作り方の中でも、工夫次第で自分好みの仕上がりにできますよ。
ここでは、圧力鍋でのコンビーフの作り方と共に、コンビーフを美味しく作るためのコツもご紹介します。自分だけの「こだわりコンビーフ」を作りましょう!
圧力鍋がおすすめ!時短で作れるコンビーフ
コンビーフの作り方は簡単ですが、鍋でコトコト煮込むと時間がかかります。普通の鍋だと2時間くらい煮込む必要があるので、作るとなる少し手間ですよね。
でも、圧力鍋を使えば煮込み時間を30分程度に短縮できて、柔らかく仕上げることができます。圧力鍋によって煮込み時間が変わるので、お手持ちの圧力鍋の説明書を確認してみてくださいね。
圧力鍋を使う場合は、火傷に注意しましょう。また、圧力鍋で作った場合、牛肉の種類にもよりますが、肉の繊維がバラバラになりやすくなります。肉の形を残したい場合は、普通の鍋での調理がオススメです。
自家製コンビーフを美味しく作るコツ
圧力鍋で自家製コンビーフを作る前に、コンビーフの美味しい作り方のコツを確認しておきましょう。
肉の部位の選び方、一緒に漬け込むスパイスや香味野菜にこだわることで、自分好みのコンビーフを作ることができますよ。
牛肉の選び方
コンビーフに使う牛肉は、モモ肉や肩ロース、スネ肉がオススメです。肩やスネは肉っぽさが感じられる味わい、モモ肉はジューシーに仕上がります。和牛よりもアメリカンビーフの方が、本場のコンビーフに近い味わいになりますよ。
漬け込む時の工夫
肉を選んだら、塩などの調味料で漬け込みます。この時によく入れるのはニンニク・ローリエですが、その他の香味野菜やスパイスをプラスすることで、オリジナルの味付けにできますよ。
【よく使われる調味料・スパイス・香味野菜】
砂糖、ハチミツ、ショウガ、ブラックペッパー、ナツメグ、コリアンダー、グローブ、ローズマリー、セロリ、パセリ、玉ねぎ、にんじんなど
自分好みのスパイスや野菜を選びましょう。香味野菜は、一緒に漬け込んでも良いですし、漬け込むときはスパイスだけにして、煮込むときに野菜を一緒に煮るという方法もあります。
煮込むときの工夫
漬け込んだ牛肉を煮込む目的は、牛肉に火を通すことと塩抜きをすることです。塩の量にもよりますが、水が多いと薄味になり、少ないと塩味が強くなるので、自分の好みに合わせた水加減にするのがオススメ。
また、煮込む時にも香味野菜を一緒に入れると、野菜の旨味が出てより美味しくなりますよ。煮込んだ後のスープは、ポトフやカレーなどに使えます。
圧力鍋で!基本の自家製コンビーフの作り方
それでは、圧力鍋でコンビーフを作ってみましょう。基本的な作り方をご紹介しますので、前項でご紹介したスパイスや香味野菜を参考に、自分流にアレンジしてみてくださいね。
出来上がったコンビーフは、そのまま切り分けてマスタードをつけて食べるのが定番。ほぐして別の料理に使うこともできますよ。
【材料(作りやすい分量)】
- 牛モモ肉 1kg
- ★水 500ml
- ★塩 50g
- ★ニンニク 2かけ
- ★グローブ 5粒
- ★ローリエ 2枚
- ●玉ねぎ 1/2個
- ●にんじん 1/2本
- ●セロリの葉 1本分
【作り方】
- 牛肉は水気を拭き取って、フォークで数カ所に穴を開け、ニンニクは皮を剥いて潰しておく
- 牛肉を保存用の容器に入れて、★の材料を入れ、空気を抜いて封をする
- 冷蔵庫に入れて、毎日上下を返しながら3日~1週間ほど寝かせる
- 漬け込んだ牛肉を取り出し、水でさっと洗って圧力鍋に入れ、たっぷりの水を加える
- ●の野菜をざく切りにして、4の圧力鍋に入れて強火にかける
- 沸騰したら弱火にして灰汁を取り、蓋をして圧がかかってから30分程度煮込む
- 火を止めて、そのまま冷めるまで待ったら出来上がり
【ポイント】
- 牛肉を漬け込む際、保存袋を使う場合は漬け込み液に肉が完全に浸かるように、できるだけ空気を抜いてください。タッパーを使う場合は、肉がしっかり浸かる深めのものを使いましょう。
圧力鍋がなくてもできる!自家製コンビーフの作り方
圧力鍋がないという人でも、自家製コンビーフは作れます。
鍋で作るのが一般的ですが、炊飯器でも作ることができるので、どちらも作り方をご紹介しておきますね。材料の分量は、圧力鍋での作り方を参考にしてください。
【鍋での作り方】
- 3日~1週間ほど漬け込んだ肉を水でさっと洗い、鍋に入れて、たっぷりの水と香味野菜を加える
- 鍋を強火にかけ、沸騰したら弱火にして、時々様子を見て水が少なくなっていたら追加しながら2時間程度煮込む
- 火を止めて粗熱がとれたら出来上がり
【炊飯器での作り方】
- 一晩漬け込んだ肉を水でさっと洗い、炊飯器に入れて、野菜を加える
- 沸騰したお湯を肉が隠れるくらいまで注ぎ、高めの保温機能で6~8時間加熱したら出来上がり
作り置きがあると便利!自家製コンビーフの保存方法
圧力鍋での自家製コーンビーフの作り方をマスターしたら、常備しておいていろんな料理に利用しましょう。コンビーフは冷蔵・冷凍保存ができます。
冷蔵保存をするときは、ラップなどでなるべく空気に触れないようにしてから、密閉容器に入れて冷蔵庫へ。3~5日を目安に食べ切りましょう。
冷凍保存は1~2ヶ月程度が目安です。コンビーフをほぐしてから、1回分の量を小分けにしてラップに包み、フリーザーバッグに入れて冷凍すると便利に使えます。
圧力鍋で自家製コンビーフ♪アレンジ料理の作り方
圧力鍋でのコンビーフの作り方はわかったけど、どうやって食べると美味しいの?
そんな人に、コンビーフのアレンジ料理の作り方をご紹介します。圧力鍋で作った自家製コンビーフはそのまま食べても美味しいですが、別の料理にアレンジしても美味しく食べられます。
コンビーフ料理のレパートリーを増やして、自家製コンビーフを楽しみましょう!
炊飯器で簡単♪コンビーフ&バターの炊き込みご飯
コンビーフとバターが相性抜群の炊き込みご飯の作り方です。
圧力鍋で作ったコンビーフを細かくほぐしたら、炊き込みご飯の具材として最適な常備肉に。コーンと玉ねぎを入れてほんのり甘い洋風の炊き込みご飯は、お子さまも喜ぶこと間違いなし。
【材料(2人分)】
- 米 1.5合
- コンビーフ 80g
- コーン 50g
- 玉ねぎ 1/2個
- ★顆粒コンソメ 小さじ1
- ★塩 小さじ1/2
- バター 10g
- ブラックペッパー 適量
【作り方】
- 玉ねぎはみじん切りにしておく
- 米を研いで炊飯器に入れ、目盛まで水を入れる
- 2にコーンと1の玉ねぎ、ほぐしたコンビーフ、★の調味料を入れて通常の炊飯で炊く
- 炊き上がったらバターを混ぜ、お皿に盛ってブラックペッパーを振ったら出来上がり
【ポイント】
- 炊き上がってからバターを混ぜることで、バターの風味を楽しめます。
お肉をガッツリ挟んで!コンビーフのサンドイッチ
コンビーフを好きなだけ挟んで、お肉をたっぷり楽しむサンドイッチの作り方です。
圧力鍋で作った自家製コンビーフだから、厚めに切り分けて使っても、ほぐしてから使ってもOK。自分好みのサンドイッチに仕上げて、お肉を頬張りましょう!
【材料(1人分)】
- コンビーフ お好きなだけ
- 食パン(6枚切り) 2枚
- キャベツ 1/8玉
- スライスチーズ 1枚
- 粒マスタード 適量
- ★マヨネーズ 大さじ1
- ★酢 小さじ1
- ★塩 少々
【作り方】
- キャベツは千切りにして水洗いし、耐熱ボウルに入れて電子レンジで3分加熱し、しっかり水気を切っておく
- 食パンを2枚トーストし、焼き上がった食パン1枚に粒マスタードを塗る
- 1に★の材料を入れて和えて2のトーストに乗せる
- 3にコンビーフ、チーズを乗せ、もう一枚の食パンで挟んで半分に切ったら出来上がり
【ポイント】
- 入れる具材や調味料は、お好みでアレンジしてください。レタスやキュウリ、クリームチーズもオススメです。
じゃがいもでマイルドな味わい♪コンビーフハッシュ
圧力鍋で作ったコンビーフにオススメなのがコンビーフハッシュ。アメリカでは朝食の定番メニューです。
コンビーフの塩味が、じゃがいもと一緒に炒めることでマイルドな味わいになります。
【材料(2人分)】
- じゃがいも 5個
- コンビーフ 80g
- オリーブオイル 適量
- ★コンソメ顆粒 小さじ1
- ★ローズマリー 適量
- ★塩こしょう 適量
【作り方】
- じゃがいもの皮を剥き、1~2cmの角切りにして水にさらしておく
- フライパンにオリーブオイルをひいて、1のじゃがいもの水気を切って入れる
- じゃがいもを弱火で10分程度炒め、火が通ってきたらほぐしたコンビーフを加える
- 焦げそうになったら少量の水を入れながら炒め、★の材料を加えて味付けをしたら出来上がり
【ポイント】
- ハーブはお好きなものを使ってください。
- 玉ねぎやマッシュルームなど、お好みで具材を追加しても美味しいです。
まとめ:圧力鍋で作るコンビーフは絶品!自分流の作り方をマスターしよう
圧力鍋を使って自家製のコンビーフを作れば、短時間で絶品のコンビーフを楽しめます。スパイスや香味野菜にこだわって、自分流の作り方をマスターしましょう。
圧力鍋で作ったコンビーフは、出来立てをそのまま食べても美味しいですが、冷凍して常備しておいても便利に使えます。普段使いにもパーティー料理にも役立つので、家庭の味にアレンジして活用してみてくださいね。