米沢牛コンビーフの食べ方大研究!SNSをヒントにレシピを紹介
米沢牛コンビーフってなんかすごい高級な気がするんだけど、どういう食べ方が正解なの?
米沢牛コンビーフのおいしさを活かすおすすめの食べ方を知りたい!

米沢牛コンビーフ』という名前を聞いただけで、特別感があるコンビーフですよね。スーパーに売っているコンビーフよりも明らかに高級感があるし、普通のコンビーフと同じ食べ方をするのではなんだかもったいない気がしますが、実際はどうなのでしょうか。

この記事では、米沢牛コンビーフはどのような食べ方をするとそのおいしさを活かせるのか、おすすめの食べ方についてご紹介します。

米沢牛コンビーフがおいしい理由とは?どんな食べ方が合う?

米沢牛コンビーフがおいしい理由とは?どんな食べ方が合う?

米沢牛コンビーフとはいったいどのようなコンビーフなのでしょうか。そして、どのような食べ方が合うのでしょうか。最初に、米沢牛コンビーフの魅力をご紹介します。

米沢牛ってどんな牛肉?

米沢牛は山形県が誇るブランド牛です。日本の三大和牛という言い方をよくしますよね。そのうち2つは神戸牛と松阪牛ですが、それ以外に米沢牛と近江牛が3番目の椅子を争っていると言われています。

米沢牛は米沢地方で飼育された和牛であれば良いわけではなく、『米沢牛』を名乗るためには決められた基準をすべてクリアしなければなりません。

米沢牛の4つの条件

・米沢市をはじめとする置賜(おきたま)エリアの8市町内で飼育され、尚かつ飼育期間が最も長い牛であること

・生後32ヶ月以上の黒毛和種の出産したことのない雌(メス)牛であること

・米沢市の特定の施設、もしくは東京食肉中央卸売市場で牛肉にされていること

・生後32ヶ月齢以上で格付けが3等級以上であること

和牛の種類が決められているだけでなく、エリアがかなり限定されていること、生後32ヶ月以上と飼育期間が長いということが米沢牛の大きな特徴です。飼育期間が長い方がおいしい牛肉になると言われています。

ちなみに神戸牛は他に厳しい条件があるものの飼育期間に関する条件は特になく、松阪牛は飼育期間が10ヶ月以上という条件があることから考えても、米沢牛がいかに長い飼育期間にこだわっているかということがわかりますよね。

米沢牛はなぜおいしい?特徴をご紹介

他には例を見ないほど、限られたエリアの中で長期間飼育されている米沢牛ですが、米沢牛の肉の特徴はどこにあるのでしょうか。

米沢牛の肉のいちばんの特徴は、きめ細かいサシとうま味が多く香り高い上質の脂です。米沢牛の脂は神戸牛や松阪牛と同じく融点が20℃前後ととても低いことが特徴です。

融点が人の体温よりもはるかに低いので口に入れるとすぐに溶け出し、トロリと溶けるような食感とともにまろやかなうま味を味わえます。また、細かいサシが入っていることで赤身も柔らかさと甘さにも定評があります。

極上の米沢牛の良さを味わうおすすめの食べ方は、やはりステーキや焼き肉。脂が溶けやすく肉そのものがとてもおいしいので、レアかミディアムレアになるようにサッと焼いて塩を付ける食べ方が米沢牛のおいしさを最も堪能できる食べ方です。

米沢牛コンビーフはスーパーで買えるコンビーフとどこが違うの?

一般的に、スーパーなどで販売されている缶入りのコンビーフはオーストラリアやニュージーランドなど外国産の牛肉を原料としています。それに対し、米沢牛コンビーフはその名のとおり、米沢牛の肉だけを使ったコンビーフです。

コンビーフは牛肉を加熱してから細かくほぐして作るため、牛肉の味をダイレクトに感じられる食べ物です。ですから、当然のことですが米沢牛を原料としたコンビーフは、米沢牛の赤肉のうま味や脂の甘さ、口の中に入れたらすぐにとろける食感をそのまま味わえます。

米沢牛コンビーフはどんな食べ方が合う?

コンビーフはいろいろな食べ方ができる食材です。加熱せずにそのままサラダやごはんに入れる食べ方、加熱せずにカナッペや和え物などの料理に使う方法、そして、料理の素材として加熱調理をするなどさまざまな食べ方ができるので便利ですよね。

米沢牛コンビーフも加熱をしない食べ方でも加熱する食べ方をでもおいしく食べられますが、米沢牛特有のとろけるような食感を味わうのであれば、加熱しないでほぐす食べ方がおすすめです。

また、コンビーフは食塩や香辛料で味付けをしてあるので、濃い味の調味料を使わずにできるだけシンプルな食べ方をすることで米沢牛のうま味をより一層堪能できます。

どちらもシンプルな食べ方がおすすめ!2種類の米沢牛コンビーフをご紹介!

どちらもシンプルな食べ方がおすすめ!2種類の米沢牛コンビーフをご紹介!

米沢牛コンビーフは2024年7月時点で2種類の商品が販売されています。それぞれの商品の特徴についてご紹介します。

ドイツのコンテストで銀賞受賞!スモークハウスファインの米沢牛コンビーフ

「スモークハウスファイン」は、山形県高畠町で豚肉を中心に素材にこだわって無添加の手作り食肉加工品を製造販売している会社です。スモークハウスファインの米沢牛コンビーフは、ドイツで3年に1度開催されるIFFA(国際食肉業専門見本市)のコンテストで、2度の銀賞と1度の金賞を獲得しているこだわりのコンビーフです。

スモークハウスファインのコンビーフに使用している牛肉は米沢牛のみ。肉がほぐれるまでじっくりと煮込んで余分な脂や雑味を取り除き、その後うま味を閉じ込めるために焼き上げています。

2度加熱することでコンビーフのおいしさを引き出し、加熱が終わった牛肉は食感を残すために粗めにほぐして仕上げられます。

この工程で作ることで、口に入れるととろける脂とホロリと崩れる赤身肉を味わえ、そして、噛めば噛むほど米沢牛のうま味が口の中に広がります

スモークハウスファインの米沢牛コンビーフの基本の食べ方

スモークハウスファインの米沢牛コンビーフは100gの真空パック入りのコンビーフが冷凍された状態で販売されています。そのため、食べる前には解凍する必要があります。解凍は以下のどちらかの方法で行いましょう。

スモークハウスファインの米沢牛コンビーフの食べ方

・冷蔵庫で約8時間解凍する

・袋のまま流水で約5分解凍する

電子レンジを使用した解凍は、加熱ムラができてコンビーフの味が落ちてしまう可能性があるので避けましょう。いちばんのおすすめは冷蔵庫でゆっくりと解凍する方法です。食べる前日に冷蔵庫に移しておくとよいですね。

解凍後はできるだけ早く食べるようにしてください。再冷凍は厳禁です。

老舗米沢牛専門店の味!米沢牛黄木の米沢牛コンビーフ

国的に知名度が高い商品はスモークハウスファインの米沢牛コンビーフですが、もう1点、地元の食肉販売会社が製造販売している米沢牛コンビーフがあります。それが、創業100年の老舗米沢牛黄木(おうき)」の米沢牛コンビーフです。

2023年の11月に新発売されたコンビーフで、現在(2024年7月時点)は「米沢牛黄木総本店」と「道の駅米沢」でのみ販売されています。

米沢牛黄木のコンビーフは、小売りの米沢牛の取扱い全国1位を誇る黄木が厳選したすね肉などの赤身肉を低温でじっくりと加熱して作っています。そうすることで、ホロホロでとろけるような食感で、米沢牛のうま味がたっぷりと詰まったコンビーフになります。

米沢牛黄木の米沢牛コンビーフは80gの缶入りで、常温で3年間保管できます。米沢牛黄木と道の駅米沢の通販でも購入できますので、気になる人は覗いてみてくださいね。

米沢牛コンビーフのおすすめの食べ方&レシピ7選

米沢牛コンビーフのおすすめの食べ方&レシピ7選

日本三大和牛のひとつに数えられる米沢牛をたっぷりと使い、ホロホロととろけるような食感と米沢牛のうま味がたっぷりと詰まっている米沢牛コンビーフ。高級感あふれる米沢牛コンビーフのおすすめの食べ方はどのような食べ方なのでしょうか。

SNSをヒントに、米沢牛コンビーフの良さを活かすおすすめの食べ方を探ってみました。

米沢牛コンビーフの一押しの食べ方はコレ!熱々ごはんに乗せて丼に

SNSで検索すると米沢牛コンビーフの食べ方で最も多く紹介されている食べ方が、コンビーフ丼にする食べ方です。

食べ方は簡単!熱々のごはんの上にほぐした米沢牛コンビーフを乗せ、その上に卵黄を乗せるだけ。卵は全卵でもよいですが、濃厚な味わいを楽しみたいのであれば卵黄がおすすめです。

上からしょうゆを少しかけてもよいですが、米沢牛コンビーフには程よい塩味が付いているのでしょうゆなしでもおいしく食べられます。お好みで、青ねぎや貝割れなどの薬味、わさび、しょうが、ブラックペッパーなどの香辛料を足す食べ方もおすすめです。

ごはんは山形県のブランド米である「つや姫」や「雪若丸」を使うと、存分に山形らしさを味わえますよ。

山形県産 雪若丸 5kg
山形県

米沢牛コンビーフのおすすめの食べ方その2:バケットのカナッペ

米沢牛コンビーフは熱々のごはんだけでなく、パンにもとてもよく合います。特におすすめの食べ方が、薄くスライスしたバケット(フランスパン)に乗せる方法です。

食塩がほんのりと効いた小麦の香りの強いフランスパンに米沢牛コンビーフのうま味がとてもよくマッチするだけでなく、バケットのカリッとした食感とホロリととろける米沢牛の食感がとてもよく合う食べ方です。

米沢牛コンビーフをほぐして乗せるだけでも十分おいしいのですが、おすすめはみじん切りにしたたまねぎと米沢牛コンビーフを混ぜてから乗せる食べ方です。生のたまねぎの辛みが、米沢牛コンビーフをサッパリと変えてくれます。

上にオリーブやピクルスを乗せたり、ブラックペッパーをかけたりする食べ方もおすすめです。また、きゅうり、貝割れ、アボカドなどの野菜をいっしょに乗せても良いですね。

米沢牛コンビーフのおすすめの食べ方その3:野菜たっぷりサンドイッチ

コンビーフのサンドイッチも鉄板の食べ方ですよね。マヨネーズで和えた卵サラダといっしょにパンに挟んでももちろんおいしいのですが、おすすめは野菜をたっぷりと使ったサンドイッチです。

いっしょに挟む野菜は、レタス、キャベツ、オニオンスライス、トマト、きゅうりなど何でもOK。たっぷりの新鮮な野菜が米沢牛のおいしさを引き立ててくれます。

また、コンビーフと相性の良いじゃがいもを使って、コンビーフポテトサンドにする食べ方もおすすめです。

米沢牛コンビーフポテトサンドのレシピ

【材料】(2人分)

米沢牛コンビーフ 50g

じゃがいも 2個

マヨネーズ 大さじ1~2

粗挽きブラックペッパー 適量

食パン(8枚切か6枚切) 4枚

オリーブオイルまたはマヨネーズ(パンに塗る用) 適量

【作り方】

1.じゃがいもはよく洗って芽があれば取り除き、ラップに包んで600wの電子レンジで6~7分加熱する。

2.じゃがいもが熱いうちに皮をむき、ヘラなどで粗くつぶして冷ましておく。

3.2に、ほぐした米沢牛コンビーフ、マヨネーズ、ブラックペッパーを入れて軽く混ぜる。

4.食パンにオリーブオイル(マヨネーズ)を少量塗り、3のコンビーフポテトをサンドする。

米沢牛のおいしさを活かすために、マヨネーズは控えめにする食べ方がおすすめです。粗挽きのブラックペッパーを入れて味にアクセントを付けるとよいでしょう。

米沢牛コンビーフのおすすめの食べ方その4:ピリ辛ユッケ

米沢牛コンビーフは酒の肴としてもよく合います。おすすめはユッケ。ビールにも日本酒にもよく合う食べ方です。調味料や香辛料を入れて混ぜるだけなのでとても簡単に作れます。

米沢牛コンビーフのピリ辛ユッケのレシピ

【材料】(1~2人分)

米沢牛コンビーフ 100g

卵黄 1個

付け合わせの野菜(レタス、きゅうりなど) 適量

☆ごま油 小さじ1

☆豆板醤 小さじ1/2

☆砂糖 小さじ1/3

☆おろしにんにく 少々

☆しょうゆ 小さじ1/2

【作り方】

1.☆の調味料を合わせてよく混ぜておく。

2.ほぐした米沢牛コンビーフに1を入れてよく混ぜ合わせる。

3.器に付け合わせの野菜を置き、その上に2のコンビーフを盛り、上部を軽くへこませて卵黄を乗せる。

ユッケの中に長ねぎやたまねぎのみじん切りを混ぜ込む食べ方もおすすめです。また、しょうゆの代わりに味噌を混ぜ込むと、ひと違う風味を楽しめます。

米沢牛コンビーフのおすすめの食べ方その5:オニオンコンビーフトースト

米沢牛コンビーフのホロホロとトロリととろける独特の食感を楽しむには加熱しない食べ方がおすすめですが、加熱すると米沢牛の極上の脂が溶け出すことで、そのまま食べるのとはまた違う風味を味わえます。

シンプルでおすすめの食べ方はコンビーフトースト。パンにコンビーフを乗せて焼くことで、溶け出した米沢牛の脂のうま味がパンに染み込みます。

卵やチーズをいっしょに乗せるともちろんおいしいのですが、米沢牛のおいしさを活かすにはシンプルな食べ方がいちばん。おすすめは米沢牛コンビーフにスライスしたたまねぎを混ぜて食パンに乗せてトーストする食べ方です。

たまねぎの甘さが米沢牛コンビーフのうま味を引き立てます。その上に粗挽きのブラックペッパーや粒マスタードを乗せる食べ方もおすすめですよ。

米沢牛コンビーフのおすすめの食べ方その6:コンビーフとたまねぎのグリル

米沢牛コンビーフとたまねぎを組み合わせた食べ方をもう1点、コンビーフとたまねぎのグリルをご紹介します。米沢牛コンビーフをたまねぎといっしょにオーブンで焼くことで、たまねぎの甘みと香ばしいコンビーフの香りがとてもマッチする食べ方です。

米沢牛コンビーフとたまねぎのグリルのレシピ

【材料】(2人分)

たまねぎ 1個

米沢牛コンビーフ 50g

エキストラバージンオリーブオイル 大さじ2

粗挽きブラックペッパー 適量

【作り方】

1.たまねぎは先端と根の部分を少しずつ切り落として皮のまま半分に切る。

2.天板にオーブンシートを敷き、1のたまねぎを並べて上からオリーブオイルをまんべんなくかける。

3.200℃に予熱したオーブンで15分くらい焼く。

4.たまねぎを一旦取り出してほぐしたコンビーフを乗せる。(火傷に注意!)

5.4をオーブンに戻して、再び200℃で5~10分くらい焼く。

6.皿に盛り、上から粗挽きブラックペッパーをかける。

たまねぎは皮のまま焼くことで、蒸し焼きの状態になって甘く仕上がります。

時間を短縮したいならば、600wの電子レンジでラップに包んだたまねぎを5分くらい加熱してから、コンビーフを乗せて200℃のオーブンで10分くらい焼いてもOKですが、オーブンでじっくりと焼いた方がたまねぎは甘くなります。

ケンちゃんファーム 淡路島たまねぎ 3kg

米沢牛コンビーフのおすすめの食べ方その7:マヨなしコンビーフポテトサラダ

コンビーフとじゃがいもはとてもよく合います。じゃがいも料理の王道といえばポテトサラダですが、ポテトサラダとコンビーフの組み合わせも相性が抜群の食べ方です。

米沢牛コンビーフのおいしさを堪能するにはシンプルな食べ方がおすすめ。そこで、マヨネーズを使わずにシンプルな味わいのポテトサラダにしてみましょう。

米沢牛コンビーフ入りマヨなしポテトサラダのレシピ

【材料】(2人分)

米沢牛コンビーフ 50~60g

じゃがいも(男爵・キタアカリなど) 2~3個(約250g)

たまねぎ 1/4個

☆エキストラバージンオリーブオイル 大さじ1

☆ワインビネガー(酢) 大さじ1

☆砂糖 小さじ1/4

☆塩 ひとつまみ

☆粒マスタード 小さじ1/2

粗挽きブラックペッパー 適量

付け合わせの野菜(レタス・きゅうりなど) 適量

【作り方】

1.じゃがいもはよく洗って芽があれば取り除き、皮のままラップに包んで600wの電子レンジで6~7分加熱する。

2.たまねぎは薄くスライスしておく。

3.串を刺して柔らかくなっていれば取り出し、熱いうちに皮をむく。

4.2のじゃがいもとほぐしたコンビーフをボウルに入れ、粗くつぶしながら混ぜ合わせる。

5.スライスしたたまねぎと☆の調味料を入れて、全体がなじむように混ぜ合わせる。

6.皿に付け合わせの野菜を盛ってその上に4を乗せ、お好みで粗挽きブラックペッパーをかける。

じゃがいもはペースト状にするよりも実がごろごろと残っているくらいの方が、じゃがいもと米沢牛のおいしさが引き立つのでおすすめです。サラダとして食べるだけでなく、サンドイッチやバケットのカナッペにする食べ方もおすすめです。

まとめ:米沢牛コンビーフを堪能するにはシンプルな食べ方がおすすめ!

米沢牛コンビーフは日本三大和牛のひとつに数えられる米沢牛だけを使ったぜいたくなコンビーフ。口の中に入れるとホロリととろけ、米沢牛のうま味が口いっぱいに広がります。

米沢牛コンビーフのおいしさを堪能するには、余計な味付けを極力避けたシンプルな食べ方がよく合います。

いちばん人気の食べ方は、熱々のごはんにコンビーフと卵黄を乗せたコンビーフ丼。素材の味を存分に活かすおすすめの食べ方です。

それ以外にも、パンに乗せたり、サンドイッチにしたり、サラダにしたりといろいろな食べ方で楽しめます。ホロリととろける食感を味わうには加熱せずにそのまま食べる方法がおすすめですが、加熱して脂を溶かす食べ方もひと味違った風味を楽しめます。お気に入りの食べ方をぜひ見つけてみてくださいね。

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