どちらか1つを選ぶならどちらの方がいいのか?
また、健康を意識した場合に、違いはあるのか?
そんなお悩みにお答えします。
Contents
えごま油とアマニ油では様々な成分の含有量に違いがある
αリノレン酸の含有量がアマニ油とえごま油で異なる(違いその①)
健康に気を遣っている方は、αリノレン酸という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
αリノレン酸とは、血液中の悪玉コレステロールの減少、アレルギー原因物質の抑制、血圧の低下等、様々な効果があると言われていますが、人が体内で合成をすることができない物質のため、食品等から摂取するしかない成分です。
その効果効能から、アトピーや花粉症の方、生活習慣病の予防、ガンの予防、血栓の予防(血液をサラサラにする)等を目指したい方は、特に摂取した方がよいとされていますが、日常的には摂取しにくい成分であるため、意識して摂取する必要があります。
このαリノレン酸が多く含まれる食べ物が、「えごま油」や「アマニ油」です。
どちらの油にも、多量のαリノレン酸が含まれていますが、最近の成分分析では、えごま油のαリノレン酸含有量の方が、アマニ油のαリノレン酸含有量よりも、約6.3%程多いことが分かってきました。
継続的に摂取していく上では、この6.3%という含有量の差は大きな違いを生むことになりますので、一つ意識するポイントとして覚えておいた方がいいかもしれません。
アマニ油よりえごま油の方がダイエットに効果がある?(違いその②)
「アマニ油」や「えごま油」は、αリノレン酸が注目されがちですが、その他にも気になる成分が色々と含まれています。
その一つが「ロズマリン酸」です。
「ロズマリン酸」は、ローズマリー(ハーブ)から発見された成分で、ポリフェノールの1種。抗酸化作用(カラダの酸化を抑える=肌あれの改善等の効果)や抗炎症作用(感染症の予防、組織の修復等に効果)に加え、最近の研究では、ダイエットにも効果があることが分かってきました。
「えごま油」には、このロズマリン酸が含まれています。
対して、「アマニ油」特有の成分としては、「リグナン」が挙げられます。
あまり聞きなれない成分ですが、このリグナンというのは植物に含まれているポリフェノールの一種で、高い抗酸化作用(感染症の予防、組織の修復等)に特に効果があると言われており、腸内細菌の働きにより、強い抗ガン物質に変わるとの研究結果も出されている注目の成分です。
ダイエットを意識するなら、「えごま油」。ガン予防、感染症予防等を意識するなら、「アマニ油」と言えるかもしれません。
アマニ油は輸入物、えごま油は国内産って本当?(違いその③)
それぞれの原料の産地についても違いがあります。
「アマニ油」の原料となるアマニは江戸時代に日本に渡来したとされる説が有力ですが、他の産業との兼ね合いから定着せず、残念ながら、日本での栽培はあまり多くありません。
対して、海外では、国別でみると、カナダが平均100万トン、中国が40~50万トン、その他、アメリカ、エチオピア、ロシア、インドなど、それぞれ10万トン程度生産されているため、「アマニ油」はその99%が輸入に頼っている油となります。
※日本では、油の生産量は2010年時点で2000トン程度です。
「えごま油」の原料となるえごまについても、少なからず海外からの輸入品もありますが、福岡県や宮崎県等比較的温暖な地域での生産が活発で、近年では国内産原料の商品も多く流通するようになってきました。市場での需要が伸びている点も、後押ししているのかもしれませんね。
結局、アマニ油、えごま油、どちらを買えばいいの?
アマニ油とえごま油、購入を検討するにあたり考えるポイントをまとめると、以下のとおりとなります。
- αリノレン酸の含有量はアマニ油よりもえごま油の方が多い
- アマニ油は抗炎症作用が◎、えごま油はダイエット等にも効果あり。
- アマニ油は輸入物が多く、えごま油は国産商品も多数流通している。
ただ、アマニ油は輸入物が多い一方で、品質のよい輸入製品が多いのも特徴です。これに対して、えごま油は、品質の悪い輸入製品も少なくないため、質のよい輸入商品や国産商品を選ぶ点が大切になってきます。
この点については、商品毎の特徴等を別記事にまとめていますので、ご購入の際の参考にして頂ければ幸いです。
上記のポイントからも分かるように、どちらかの油が一方的に品質が劣る、ということはありませんが、近年ではえごま油の人気が圧倒的に高く、市場流通している商品の種類や、商品のタイプ(サプリメントのような錠剤タイプの商品もあります)も様々あるため、毎日継続的に摂取するには、えごま油の方が摂取しやすい、という状況ではあります。
まとめ
アマニ油やえごま油は、毎日2g程度(小さじ2/3程)の継続的な摂取がよいと言われています。
思い立ったが吉日。健康油生活を早速初めてみてはいかがでしょうか!('-'*)
皆さんの健康生活の参考になりましたら幸いです♪