魚突きスピアフィッシングにウェットスーツは必要?【選び方も解説】
のん
魚突きをしたいけど、あまりお金をかけたくない。ウェットスーツってほんとに必要なの?ラッシュガードじゃダメ?もし買うとしたらどうやって選べばいいの?

そんな疑問に答えます。

筆者は、魚突きスピアフィッシング歴3年ほどです。

これまで、4~50cm程の魚を色々と突いてきました!(黒鯛、メバル、舌平目、イサキ、その他色々)

魚突きスピアフィッシングはあまり情報も出回っていないため、道具を揃えるところから、結構悩むと思います…(笑)筆者もそうやって試行錯誤しながらスタイルを確立してきましたので、筆者の経験を交えながら、解説していきたいと思います。

魚突きスピアフィッシングにウェットスーツは必要?

魚突きスピアフィッシングにウェットスーツは必要?

結論から言うと、5mくらいまでの素潜り(春~初秋)であれば、ウェットスーツは必須ではありません


市販の数千円程度のラッシュガードを上下分買って、手にはグローブ、足にはフィンソックス+フィンをつけていれば、岩場に多少肌をこすっても切り傷になることはありませんので、無茶をしなければ普通に魚突きスピアフィッシングを楽しむことが可能です。


また、春(といっても5月下旬以降)~秋(9月中下旬くらいまで)であれば、天気のよい日でしたらラッシュガードで海に入っても、凍えるほどの寒さを感じることもありませんので、寒さ予防の点からしても、ウェットスーツの必要性は高くないといえます。

なら、魚突きスピアフィッシングでウェットスーツを着る理由は?

要否でいうなら必須ではありませんが、あった方が、より安全性への配慮ができるからです。


正直、魚突きスピアフィッシングは決して安全なスポーツだとは思いません。先ほども「5mくらいまでの素潜り」であれば必須ではない、と表現したように、それを超えるくらい深く潜る場合(10m~20m)などは、本当にしっかりと安全面への配慮を重ねたほうがいいです。


慣れてくれば、自分の潜れる限界等もある程度わかってくると思いますが、不慣れなうちは、潜るのは潜ったものの、魚(大きいものだと案外重量があります)を突いた後に水面まで戻るだけの力が残ってなくて溺れてしまいそうになる、といったことも、魚突きスピアフィッシングでは全然普通にあります。

ウェットスーツの機能とは?@魚突きスピアフィッシング用

ウェットスーツの一番大きな機能は「浮力があること」です。ウェットスーツは発泡ゴムでできていますので、水に浮きます。


ちなみに、この「浮力」のせいで潜水がしにくくなることもあり、浮力を相殺する意味で、通常はウェットスーツとウェイト(重り)をセットで購入・使用しますので、潜水しているときに水面まで戻るだけの力が残ってないときは、(もったいないですが)海中で重りをサッとすててしまえば、一気に浮力で浮上することも可能になります。


もう一つの機能は、体温を保持できる「保温機能」です。先ほども「5mくらい」かつ「春~初秋であれば必須ではない」と表現したように、潜れば潜るだけ水は冷たくなりますし、春先(3~5月上中旬)や秋(10月~2月)はさすがにラッシュガードだけでは耐えられないレベルの寒さです。ウェットスーツの厚みにもよりますが、7mmほどの厚みがある分厚いタイプのものだと、真冬(1~2月)でも潜れます…(笑)


また、プラスアルファで付け加えるとすれば、ある程度のしっかりとした厚みがありますので、ラッシュガードよりも「肌を岩やクラゲなどから守る」こともできます。


従って、オールシーズン、すべての魚突きスタイルに必須とはいませんが、あった方がベターなのは間違いありません。何でもそうですが、前もってわかっているリスクならなおさら、できる限りリスクは抑えた方がいいに決まってますからね。ですので、ウェットスーツは、コストと自分の魚突きスタイルとを秤にかけて、焦らずに購入要否を検討していけばいいと思います。

魚突きスピアフィッシング用のウェットスーツの選び方のポイント

魚突きスピアフィッシング用のウェットスーツの選び方のポイント

ウェットスーツの選び方のポイント1:厚み @魚突きスピアフィッシング用

生地の厚みは3mm、5mm、7mmと3タイプ程のものが主流ですが、使い勝手のよいのは「5mm」です。


というのも、ウェットスーツを選ぶ際の「厚み」は、主にどのシーズンに潜るのか、どの地域(北海道 or 沖縄)で潜るのか、によって左右されるため、一般論(関西~中部エリア)になってはしまいますが、3mmだと6月~9月くらい、5mmだと5月~12月くらい、7mmだと11月~5月くらいのイメージとなるので、「5mm」のものが、潜りやすいシーズンに長く使えるからです(7mmだと夏は暑すぎますね…)。

筆者は春~秋までしか潜りませんので「5mm」のものだけもっていますが、もし、オールシーズン潜りたいのであれば、5mmと7mmの2着をもっておけばいいと思います。


ちなみに、海まで車などでアクセスをすることが多いと思うので、行くときには先に家でウェットスーツを着ていくと思いますが、帰るときには(ビシャビシャなので)車に乗り込む前にサッと水浴びして、ウェットスーツを脱いで私服に着替えてから帰るケースがほとんどだと思います。

ですので、冬場だと、海に入っているときは7mmで温かくても、帰りに私服に着替えるときには相当寒い、、という若干の不便はありますね(^^;)

ウェットスーツの選び方のポイント2:着方 @魚突きスピアフィッシング用

ウェットスーツにはフード一体型(もじもじ君のようなやつ)とフード分離型(首までのやつ)の2タイプがありますが、おすすめは「フード一体型」です。


というのも、フード分離型だと、別売のフードを購入して被ることも可能ですが、どうしても首のあたりからウェットスーツ内に浸水しやすいです。浸水=体温奪われる、ですので、折角ウェットスーツを着ているのに保温効果を得られない…という最悪の事態にもなりかねません。

ウェットスーツの選び方のポイント3:サイズ @魚突きスピアフィッシング用

ウェットスーツは基本的にパツパツで着るものですが、海外製(の方が多いと思っています)のウェットスーツは、かなりサイズ表示がアバウトです(基本的に小さすぎます)。ですので、どのサイズを買うのか迷ったときは、「試着ができるお店(ネットショップでもあります)を探すこと」と、「表示よりも1~2サイズ大きめのものを購入する(試着する)こと」が大切です。


ウェットスーツは着にくいため、着用時には、滑りやすくするためにローションやリンスなどを使ったりすることが多いですよ(リンスの方が臭い的にはおすすめです(笑))。シャンプーやボディーソープ系は泡立つのでNGです。

ウェットスーツの選び方のポイント4:素材 @魚突きスピアフィッシング用

結論から言うと、「表面:強度のある素材、裏面:ゴム系素材」を使っているウェットスーツが正解です。


ウェットスーツの素材には大きく分けて2つのものがあります。ネオプレーンといったゴム系の素材と、破れにくく強度のある素材です。ゴム系素材を裏面・表面両方に採用しているウェットスーツと、表面は強度のある素材、裏面はゴム系素材を採用しているウェットスーツがあり、両面ゴム系素材のウェットスーツは抵抗が少なく、水中で動きやすい点が特徴となりますが、"破損しやすい"というかなり大きな欠点があります(ゴム系素材ですので、バツンと破れます(そして破れたときは若干痛いです))。


補修もできないことはないのですが、表面に強度のある素材を使っているウェットスーツの方が、水中における安全性能(切り傷、擦り傷等)も高いので、あえて両面ゴム系素材のウェットスーツを選ぶメリットはないと思っています。

ウェットスーツの選び方:まとめ @魚突きスピアフィッシング用

以上をまとめると、ウェットスーツは「ちょっと大きめの5mmのフード一体型(両面ゴム系素材はNG)」を選ぶのが一番コスパがいいです。


また、ウェットスーツは様々なメーカーが作っているので、ネットで調べると、上下で3万円~とかのものもありますが、正直そこまで高いものは全く必要ないです。12,000~15,000円くらいのもので十分です。参考までに、私が着用しているタイプのものをご紹介しておきますね。

まとめ

以上、ウェットスーツの要否と買いたい場合の選び方についての解説となります。

家にラッシュガードがあるから、とりあえずはこれで、という場合はコストを抑えてまずは魚突きを楽しんでみる、のもありですが、長く楽しんでいきたい場合には、1万円ほどの出費を頑張ってウェットスーツを用意するのもありだと思います。皆さんに、よりよい魚突きスピアフィッシングライフがありますように('-'*)

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