おいしいお出汁の選び方

アゴ出汁(アゴ=トビウオ)が火付け役となり、近年、多くのメーカーから、バリエーション豊かなお出汁商品が発売されるようになりました。

ですが、そこそこお値段の高い商品も多いため(2000円~3000円もする商品も多々あります)、いざ買ってみたはいいものの、思っている味とは違った…と、ガッカリしないよう、事前にしっかりとリサーチをしておくことが大切です!

くー
筆者が子供のころには、家には、定番の「ほんだし」しかありませんでした…!

お出汁選びのポイントは?

お出汁を選ぶ際のこだわりポイントは、大きく分けて、3点ほどあります。

  1. 顆粒タイプかパックタイプか
  2. 使用している素材
  3. 有塩タイプか無塩タイプか

以下、それぞれについて解説していきます(*'-')

1.顆粒タイプかパックタイプか

顆粒タイプのお出汁は、その名のとおり、粒状になっており、そのまま水やお湯に溶かすだけで和風だしが作れる手軽さが最大のポイント(袋にドサーっとまとめて入っている商品と、小分けされている商品があります)。

ですが、味や香りにこだわりたい!という方には少し物足りなさが残るかもしれません。価格帯も、パックタイプに比べて、比較的お手頃に設定されている点も特徴です。

それに対して、パックタイプのお出汁は、色々な素材の粉末などが出汁パックに包まれている商品で、水から煮出して使用するため、顆粒タイプに比べて少し手間がかかります

ですが、パックの中に入っている、それぞれの素材の香りや味を、ダイレクトに感じることができるため、ひと手間かけても美味しいものが食べたい!という方にはおすすめです。

くー
顆粒タイプはもちろんですが、パックタイプのお出汁も、封をあけて、だし風味調味料として料理の味付けに使うのもオススメです!

2.使用している素材

素材には様々なものがありますが、代表的なものを挙げると・・・

  • 魚介:鯖、鰹、アゴ(焼きアゴ)、イワシ
  • その他:椎茸、昆布、等々

使用している素材によって、香りや味がかなり変わってきます。以前、出汁メーカーの社長さんから聞いた話では、出汁の風味や味は、使っている素材だけではなくて、その組み合わせによっても変わってくるとのこと。

鯖や鰹などに含まれている「イノシン酸」と、昆布などに含まれる「グルタミン酸」、椎茸などに含まれる「グアニル酸」、これらの配合割合によって、人の舌で感じることができる旨味の程度が変わってくるそうです。

3.有塩タイプか無塩タイプか

これは、かなり外せない大事なポイントとなります。

有塩タイプと無塩タイプの違いは、その名のとおり、塩味がついているかいないか、です。また、有塩タイプのお出汁の中でも、塩気の強いものや、比較的塩気が控え目のもの、など商品によってかなり色々あり、成分の表記だけでは判断がつかない部分です。

くー
塩分がしっかりとしたお出汁だと、味付けをすることなく、そのまま料理に使えますよ!

しっかりと塩味のついたお出汁は、煮物など、味付けを前提とする料理をする際におすすめです。それに対して、塩味の薄いお出汁や無塩のお出汁は、お吸い物など、味付けの薄い料理を作るのに向いています。

筆者が食べ比べたオススメのお出汁

おすすめ商品1:パックタイプ&有塩タイプ

これはかなり有名なお出汁で、テレビでも度々取り上げられている商品です。お値段は2000円を超えますが、どの料理にもあわせられます。こだわりお出汁の一歩目は、これを買っておけば間違いありません。

素材は、かつお節、いわし、焼きあご、昆布など。

塩味はありますが、比較的控えめになっており、薄味のお吸い物や、うどん、お味噌汁などにも使えます。香りもよく、素材の風味がしっかりと感じられるお出汁です。

筆者の家でも常時ストックしています。久原本家さんのお出汁には、通常の「茅乃舎だし」以外にも、「野菜だし(コンソメみたいなもの)」や各種減塩のお出汁といったバリエーションもあります。

ベースとなるのは、焼津産の鰹節。

こちらは、久原本家のお出汁と比べて、やや塩分・醤油風味がしっかりとしているお出汁です。

素材は、鰹節、鯖節、うるめ鰯、昆布、椎茸。

水から煮出して2~3分ほどで、しっかりとしたお出汁がとれます。味がしっかりしていますので、様々な料理のベースにお使い頂くことが可能です。こちらは焼きあごは入っていませんので、どちらかというとオーソドックスな鰹と鯖の風味が楽しめるお出汁です。

おすすめ商品2:パックタイプ&無塩タイプ

こちらは、静岡に本社のある、桜えびと削り節の専門店さんが作っているお出汁です。調味料なし、人工的なアミノ酸エキス等も無添加

素材は、鮪、鰹、焼きあご、いわし、昆布など。

通常は、1パックでも美味しいお出汁がとれますが、2パックつかうと、濃い、いい香りのお出汁がとれます。

体調等で塩分をあまり摂取してはいけない方には、無塩タイプ一択かと思います。

無塩タイプ&パックタイプのお出汁はそれほど種類が多くないので、カネジョウさんのお出汁はなかなか貴重です(*'-')

おすすめ商品3:顆粒タイプ&無塩タイプ

スープやお出汁、ドレッシングなど、幅広い商品をラインアップしているリケンさんの商品。

こちらの商品は、その名のとおり、「ザ・かつお」という風味が楽しめる化学調味料、食塩無添加の顆粒タイプのお出汁。

素材は、鰹節粉末、昆布粉末、椎茸エキス粉末など。

粉末のお出汁は、使いたい適量を使えるのがいいですね。個人的には、商品のパッケージの中に、プラスチックの小さ目のスプーン(コンビニなどでもらったもの(笑))をさしておいて、そちらを使って料理を作っています。

500gと容量もたっぷりですので、しっかりと使っても、1~2ヶ月はもちますので、コスパもかなりいいですよ。

まとめ

お出汁のタイプとオススメのお出汁について紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか。

個人的には、味のしっかりとしたお出汁と、少し薄味のお出汁、無塩タイプ、とそれぞれのお気に入りを一つずつストックしておくと使い勝手がよく、オススメですよ(^o^)

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