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オートミールがどんな味か、本当のところは食べてみないとわかりません。しかし、どんな味がするのかわからないと、手が出しづらいのも事実。
ここでは、オートミールはどんな味なのか、どんな食感なのかをご紹介します。そして食べてみたけど苦手だった方向けに、味変レシピも合わせてご紹介しますね。
Contents
そもそもオートミールはどんな味?

オートミールが気になるけど、どんな味かわからないから食べたことがないという人もいるのではないでしょうか。
オートミールとは、オーツ麦をローラーで伸ばすなどの加工をしたシリアルです。一般的には精白をせず、外皮を残したまま加工します。
では、そんなオートミールはどんな味なのか、みていきましょう。
オートミールの種類を知っておこう
オートミールは種類によって味が大きく変わることはありませんが、食感が異なります。
オートミールには、オートローグ、スティールカットオーツ、ロールドオーツ、クイックオーツ、インスタントオーツに、粉末オートミールを加えた6種類があります。
このうち、日本でも広く流通している4種類についてご紹介します。
ロールドオーツ
ロールドオーツはオーツ麦を蒸してローラーで平たくしたもの。ロールドオーツは粒感がしっかりしているので、近年ブームの米化にも向いています。
一度蒸しているためそのままでも食べられますが、ボソボソして食べにくいので加熱して食べるのが一般的です。
クイックオーツ
クイックオーツはロールドオーツをより薄くし、砕いたものです。細かくなった分、ロールドオーツよりも調理時間が短縮できます。
加熱せずそのまま食べることもできますが、やはりボソボソと食べにくいため加熱して食べる方がよいでしょう。食感はロールドオーツに比べ、もっちりしています。
インスタントオーツ
インスタントオーツはクイックオーツをさらに細かく砕いたもの。お湯を注いで数分で調理が完了するため、クイックオーツよりも素早く調理ができます。
なかには味付けされた商品もあるため、調理せずそのまま食べるならインスタントオーツがよいでしょう。
【おまけ】粉末オートミール
菓子作りなどに便利な粉末オートミール。オートミールでお菓子作りなどをする際、オートミールを粉砕する手間がかかります。しかし、初めから粉末になっているならその手間をかけることなくスムーズにお菓子作りが開始できますよ。
オートミールの味と風味
オートミールはどんな味なのでしょうか。「味がない」という方もいますが、無味無臭なわけではなく、口に入れると香ばしい香りが鼻を抜けていきます。
オートミールは一般的には精白をせず外皮を残したまま加工するので、穀物特有の香ばしさが残っているのですね。
その香ばしさは玄米にも似ていますが、甘味などはほとんどなく強い味やクセはありません。そのため玄米に抵抗がない方なら、美味しく味わえるのではないでしょうか。
オートミールの食感
オートミールをそのまま食べたときの食感は、ボソボソとしていて決して食べやすいとは言えないでしょう。そのため水分でふやかして食べるのが一般的です。
オートミールの種類や加える水分量によって、もっちり、とろりと様々な食感を楽しめるのも大きな特徴。お米に近い食感にすることも可能です。
ですが、ねっとりしている、ベタベタしていると感じて苦手な方もいるようです。オートミールの食感が苦手だと思った場合は、水分量を変えてみるのもひとつの方法ですね。
オートミールはレシピ次第でどんな味にもできる!

味や風味が苦手なときは
どんな味かと言われれば、あまり味がないオートミール。その味がない感じや穀物の香ばしさが苦手な方は、味をしっかりつけつつも穀物の風味を和らげてくれる調理法がおすすめ。
とはいえ、ただ味を濃くすればどんな味でもいいというわけではありません。オートミールの味・風味にあった食材をうまくチョイスすることがポイントです。
オートミールのチーズリゾット
チーズのまろやかさと黒コショウのスパイシーさが、オートミールの香ばしさと絶妙にマッチング。手軽なのでオートミール初心者さんにもおすすめのレシピです。
黒コショウのスパイシーさが穀物特有の香ばしさを抑えつつ、チーズのコクがまろやかに包んでくれます。

【材料(1人分)】
- クイックオーツ…30g
- 水…150cc
- とろけるスライスチーズ…1枚
- 細粒コンソメ…2g
- 黒コショウ…適量
- パセリなど…お好みで
【作り方】
- 耐熱容器にクイックオーツ、水、細粒コンソメを入れてひと混ぜする
- 電子レンジ600wで1分加熱する
- とろけるスライスチーズを乗せて再度30秒ほど加熱する
- 黒コショウ、お好みでパセリやドライバジルを振りかけて完成
【ポイント】
- クイックオーツやインスタントオーツを使うと、とろりとした仕上がりになります
- スライスチーズの代わりにミックスチーズ20gでもOKです
- 電子レンジの性能によって加熱時間を調整してください
オートミールのチャーハン
塩昆布は、オートミールに味を補いつつ穀物特有の香ばしさとうまく調和してくれます。ネギの風味が強く出るのが苦手な場合は、加熱時間を伸ばしてもいいですし、青ネギを小ネギに変えてもよいでしょう。
塩昆布の旨味を穀物の香ばしさが陰で支えるように、あっさりしているのにしっかり深い味わいです。ネギがアクセントになり、味に芯を通してくれます。

【材料(1人前)】
- ロールドオーツ…30g
- 水…50cc
- 卵…1個
- 青ネギ(小口切り)…適量
- 塩昆布…お好み量
- だし醤油…少々
- ごま油…適量
【作り方】
- 耐熱容器にロールドオーツと水を入れて電子レンジ600wで1分(米化)
- フライパンにごま油を入れ、溶いた卵を入れる
- 2に1で米化したロールドオーツを加えて中火で混ぜながら炒める
- 塩昆布を入れてさらに炒める
- フライパンの淵からだし醤油を回し入れ、ひと混ぜしたら火を止める
- 青ネギを加え混ぜたら完成
【ポイント】
- フライパンに材料を入れたら、できるだけ手早く調理しましょう
- お好みでごまをふるのもおすすめです
オートミールクッキー
オートミール特有の香ばしさを味方につけましょう!焼き上がりはしんなりしていますが、冷めると食べ応えのある硬さに仕上がりますよ。
控えめな甘さが香ばしさを引き立てますが、クセのある風味ではなく、こんがり優しい香ばしさになります。

【材料(1人分)】
- オートミール…90g
- 薄力粉…50g
- グラニュー糖…50g
- バター…50g
- はちみつ…45g
【作り方】
- 耐熱容器にバター、グラニュー糖、はちみつを入れて混ぜる
- 電子レンジ600wで30秒~40秒加熱する
- ボウルにオートミールと薄力粉を入れさっくり混ぜる
- 2を加えてゴムベラなどで粉っぽさがなくなるまでよく混ぜる
- 生地を3センチ大に丸め、クッキングシートを敷いた天板に並べる
- スプーンの背などを使い、生地を上から押し付けるようにして成形する
- 180度のオーブンで約12分焼く
- 粗熱が取れたら完成
【ポイント】
- 焼くと生地が広がるので、天板に並べるときは間隔を空けましょう
- 焦げやすいので、こまめにチェックし焼き時間の調整をしてください
食感が苦手なときは
オートミールの食感は水分量によっても変わります。従来はリゾットやおかゆのように多めの水分で加熱して、とろりとさせていました。
しかし近年ブームの米化は、水分量を少なめにしてお米に近い食感にしています。いろんな食感を楽しめるのも、ひとつの特徴。
ですが、この食感が苦手な人もいるでしょう。ここではオートミールの食感が苦手な人に、特有の食感が気にならなくなるレシピをご紹介します。
オートミールのお好み焼き
このレシピならオートミールのねっとりした食感が気になりません。山芋と混ぜることでふんわり仕上がりますよ。
お好みソースの強い味とかっぱえびせんの香ばしさが、穀物の香りを和らげてくれます。山芋を入れることで、食感もなめらかになります。

【材料(1枚分)】
- オートミール…30g
- 水…120cc
- 豚バラ肉(薄切り)…60g
- 千切りキャベツ…80g
- 卵…1個
- かっぱえびせん(あれば)…5本~6本
- 山芋すりおろし(あれば)…20g~30g
- 顆粒だしの素…5g
- お好みソース…適量
- マヨネーズ…お好みで
- かつお節…お好みで
- 青のり…お好みで
【作り方】
- 耐熱容器にオートミール、顆粒だしの素、水を入れて軽く混ぜる
- ふんわりラップをかけたら電子レンジ600wで2分ほど加熱し、よく混ぜる
- 粗熱が取れたら山芋、卵を加えてさらに混ぜる
- 千切りキャベツ、砕いたかっぱえびせんを入れてざっくり混ぜる
- フライパンに油(分量外)を入れて中火にかけ、生地を広げる
- 生地の上に豚肉を乗せる
- 焼き色が付いたらひっくり返し、豚肉、生地に火が通るまで焼く
- お好みソースをかけ、お好みでマヨネーズなどをトッピングして完成
【ポイント】
- 市販の千切りキャベツを使うと手間が省けます
- かっぱえびせんの代わりにイカせんべいなどを使うのもおすすめです
- クイックオーツかインスタントオーツなら生地馴染みがよいです
オートミールのパンケーキ
オートミールをパンケーキにすると、しっとりふんわりな仕上がりに。ねっとり感が気になる人は少量の小麦粉をプラスするとよいでしょう。小麦粉を加える場合は、豆乳の量を調整してくださいね。
穀物の香りは残るものの、食感はふんわり。よく混ぜることで、特有のねっとり感が目立たなくなります。

【材料(1人分)】
- オートミール…30g
- 調整豆乳…100cc
- 卵…1個
- はちみつ…7g
- ベーキングパウダー2g
【作り方】
- 耐熱ボウルにオートミール、豆乳、ハチミツを加えて軽く混ぜる
- 電子レンジ600wで2分加熱
- 泡だて器を使ってよく混ぜながら粗熱を取る
- 粗熱が取れたら卵、ベーキングパウダーを入れてさらによく混ぜる
- フライパンに少量の油(分量外)を敷き、生地を広げ、弱火で焼く
- 淵が固まってきたらひっくり返して火が通るまで焼く
- お好みではちみつやメイプルシロップをかけて完成
【ポイント】
- よく混ぜることで粒感がなくなり、ふんわり仕上がります
- 潰したバナナを入れるとさらに食感が変わります
オートミールのポタージュ
オートミール特有のねっとり感が、ポタージュのとろみ付けに役立ちます。栄養価も高いので、食欲がないときにもおすすめです。
人参の香りと穀物の香りがマッチング。甘味の中にほんのり香ばしさを感じます。ねっとり感はなくとろりとした食感になります。

【材料(作りやすい分量)】
- オートミール…10g
- 水…100cc
- 豆乳…200cc
- 人参…1/2本
- 玉ねぎ…1/4個
- 固形コンソメ…1個
- 塩コショウ…少々
- パセリ…お好みで
【作り方】
- 人参・玉ねぎを薄くスライスする
- 鍋に油(分量外)を敷き、火にかけて玉ねぎを炒める
- 人参を加えてさらに炒め、しんなりしたら水とコンソメを入れる
- 人参に火が通ったらオートミールを加えて3分ほど煮る
- 一旦火を止めて、4をブレンダーなどで攪拌する
- 豆乳を加えたら弱火にかけ、とろみがつくまで混ぜながら火を入れる
- 塩コショウで味を調える
- 器に盛り、お好みでパセリを散らして完成
【ポイント】
- 攪拌する際に飛び散って火傷をしないよう注意しましょう
- 人参以外に、じゃがいもやカボチャでも美味しく仕上がります
オートミールはどんな味にもできる優れもの!

オートミールにはほとんど味はなく、穀物特有の香りがあるだけ。強いクセがないからこそ、どんな味にもできるんですね。
オートミールの味や食感が苦手だと感じる場合は、どんどんアレンジしてみましょう。どんな味にもできますよ!
お気に入りのレシピに出会えたら、オートミール生活を始めてみてはいかがでしょうか。