ヘルシーでダイエットにも効果的というオートミール。ダイエット中のおやつに取り入れている人も多いのではないでしょうか。
オートミールのおやつといえば、蒸しパン、クッキー、パンケーキなどが思い浮かびますが、たまには和菓子も作りたい!というような場合は、オートミールで作るきな粉餅がぴったりです。
シンプルな材料で作るオーソドックスなきな粉餅から豆腐や野菜を練り込んだアレンジきな粉餅まで、電子レンジを使って簡単に作れるオートミールきな粉餅のおすすめレシピをご紹介します。
Contents
オートミールきな粉餅に必要な材料をご紹介
まず、オートミールのきな粉餅に使う材料をご紹介します。特に、オートミールはいろいろな種類が販売されていて、どれを使えばいいのか悩みますよね。オートミールきな粉餅に使用するその他の材料と合わせてご紹介します。
材料その1:オートミール
市販のオートミールは大きく分けると、以下の3種類のタイプがあります。
ロールドオーツ | 原料のオーツ麦を蒸してからローラーで 平たく伸ばして再び乾燥させたもの |
クイックオーツ | ロールドオーツを2~3個にカットしたもの |
インスタントオーツ | クイックオーツをさらに細かく砕いたもの |
オートミールのきな粉餅は、水でふやかして加熱したオートミールを練り混ぜて作るので、粒が細かければ細かいほど作りやすくなります。
さらに、粒感のあるきな粉餅よりも、なめらかな食感で伸びの良いきな粉餅の方が好みという場合は、オートミールをパウダー状に粉砕して使う方法がおすすめです。
また、オートミールはメーカーによってクセが強めのものとクセをあまり感じないものがあります。きな粉餅はシンプルで素材の味を感じやすい和菓子です。ですから、オートミールのクセがちょっと苦手という場合はできるだけクセの少ないオートミールを選ぶとよいでしょう。
オートミールを簡単に粉砕する方法
オートミールをパウダー状に粉砕するには、電動ミルサーやフードプロセッサーを使うと簡単です。
フードプロセッサーは本来は硬いものを粉砕するにはあまり向きません。しかし、オートミールは手で簡単に割れるくらいの硬さなのでフードプロセッサでも問題なく粉砕できます。ただし、メーカーは硬いものの粉砕は推奨していないので、自己責任で行いましょうね。
ミルサーやフードプロセッサーがない場合はオートミールをすり鉢ですりつぶすか、もしくは、ジッパー付きの保存袋に入れて上から麺棒を転がして粉砕する方法があります。
材料その2:きな粉
オートミールのきな粉餅を作るには欠かせないきな粉。きな粉は大きく分けると、安価な黄大豆のきな粉と高級な黒大豆のきな粉があります。
安価なきな粉でも十分においしいですが、オートミールのきな粉餅はシンプルがゆえに素材の味がダイレクトに出やすい和菓子です。味にこだわるなら香りの良い黒大豆のきな粉を選ぶとよいでしょう。
特に、オートミールの少しクセのある独特の風味が気になる場合は、香りの良いきな粉でカバーすることもできます。
材料その3:甘味料
オートミールのきな粉餅は、基本的には普通の砂糖(上白糖)を使います。まろやかな甘さにしたい場合はきび砂糖や三温糖もおすすめです。
また、ダイエット中のおやつとしてカロリーを気にしているなら、砂糖の代わりに『ラカントS顆粒』などのゼロカロリー甘味料を使う方法があります。ラカントS顆粒は砂糖と同じ量で置き換えられるので簡単に使えます。
また、砂糖の代わりにはちみつやオリゴシロップを使ってもよいでしょう。はちみつやオリゴシロップに含まれるオリゴ糖には腸内環境を整える働きがあるので、便秘気味の人にもおすすめです。
はちみつとオリゴシロップは砂糖と甘さが異なるので、置き換える量は砂糖10gに対してオリゴシロップは17~8g、はちみつは7~8gを目安にするとよいでしょう。
その他:オートミールのきな粉餅に粘りを出す材料
オートミール餅は、基本的にはオートミールと水があれば作れます。
オートミールには水溶性食物繊維が豊富に含まれています。水溶性食物繊維は水を含むと粘りが出る性質があるため、オートミールだけで作ってもある程度の粘りは出ます。
しかし、もっとモチモチの食感にしたいという場合や、柔らかめの食感が良いという場合はつなぎを入れるとよいでしょう。
つなぎとして使える材料としては、片栗粉やサイリウム・オオバコ(食物繊維の健康食品)などがあります。どちらも混ぜるだけで使えるので便利です。
シンプルでオーソドックスなオートミールきな粉餅のレシピ3選
続いて、シンプルなオートミールきな粉餅のレシピをご紹介します。基本的にはふやかしたオートミールを加熱してからよく練り混ぜるだけ!オートミールをふやかす時間を除くと、たった5分程で作れます。
材料3つ!基本のオートミールきな粉餅
材料はオートミールと砂糖ときな粉だけ。とてもシンプルなオートミールきな粉餅です。インスタントオーツで作るとおはぎのような食感に、粉砕したオートミールで作ると弾力のあるお餅になります。
【材料】(1人分)
オートミール 30g
砂糖 大さじ1
水 70cc
きな粉 適量
【作り方】
1.耐熱容器にオートミール、砂糖、水を入れて軽く混ぜ、5~10分放置してオートミールをふやかす。
2.600wの電子レンジで1分30秒加熱する。※ラップはかけない。
3.熱いうちに粘りが出るまでよく混ぜる。
4.餅のような状態になったら、形を整えてきな粉をかける。
【ポイント】
・50℃くらいのお湯でふやかすと、ふやかす時間が短縮できます。
・加熱後は麺棒でつくように混ぜたり、ラップで包んで手で揉んだりしてもOKです。
・砂糖を入れずに甘くない餅を作り、砂糖で甘く味付けしたきな粉をかけて食べてもよいでしょう。
片栗粉併用!なめらかオートミールきな粉餅
オートミールでお餅を作る際に片栗粉を入れると、なめらかなオートミールきな粉餅ができ上がります。レンジで2回に分けて加熱してしっかりと混ぜることで、柔らかめでより伸びの良いオートミールきな粉餅になります。
【材料】(1人分)
オートミール 30g
片栗粉 5g
砂糖 10g
水 100cc
きな粉 適量
【作り方】
1.オートミールはパウダー状に粉砕しておく。
2.耐熱容器にオートミール、片栗粉、砂糖を入れて、ダマができないように泡だて器でよく混ぜる。
3.水を加えてよく混ぜ、そのまま5~10分放置してオートミールをふやかす。
4.ふんわりとラップをして、600wの電子レンジで1分加熱する。
5.半分固まった状態になっているので、全体が均一になるまでヘラでよく混ぜる。
6.再度ふんわりとラップをして、600wの電子レンジで30秒加熱する。
7.再びヘラで全体に粘りが出てなめらかになるまでしっかりと混ぜる。
8.水で濡らした手で7を適当な大きさに分け、丸めて形を整えてきな粉をまぶす。
【ポイント】
・なめらかに仕上げるには、オートミールはできるだけ細かく粉砕してください。
・1回加熱した段階で、全体が均一になるまでしっかりと混ぜ、2回目の加熱後にさらにしっかりと混ぜると、伸びが良くなります。
・水の代わりに牛乳や豆乳を使ってもよいでしょう。
サイリウム併用!もちもち食感のオートミールきな粉餅
つなぎとして、片栗粉の代わりにサイリウムやオオバコを入れても作れます。サイリウムやオオバコを入れてもなめらかなお餅を作れますが、片栗粉よりもちもちと弾力のある食感のきな粉餅になります。
【材料】(1人分)
オートミール 30g
サイリウム(オオバコ) 3g
砂糖 10g
水 100g
きな粉 適量
【作り方】
1.オートミールは粉状に粉砕しておく。
2.耐熱容器にオートミール、サイリウム、砂糖を入れて、よく混ぜ合わせる。
3.水を入れてよく混ぜ合わせ、そのまま5~10分放置してオートミールをふやかす。
4.ラップをかけずに600wの電子レンジで1分30秒加熱する。
5.もっちりと固まっているので、粘りが出て全体が均一になるまでヘラでしっかりと練り混ぜる。
6.適当な大きさに分け、水で濡らした手で丸めて形を整え、きな粉をまぶす。
【ポイント】
・加熱後に粘りが出るまでしっかりと練り混ぜると、なめらかな食感に仕上がります。
・練り上がった餅はラップに包んで形を整え、冷めてから切り分けてもよいでしょう。
アレンジいろいろ!ひと手間加えたオートミールきな粉餅5選
オートミールと水と砂糖だけで作るオートミールきな粉餅もシンプルでおいしいですが、他の食材を組み合わせるといろいろなアレンジが可能です。おすすめのアレンジオートミールきな粉餅を5つご紹介します。
柔らかもちもち!オートミールと豆腐のわらび餅風きな粉餅
豆腐を使ったわらび餅風のオートミールきな粉餅のご紹介です。冷蔵庫で冷やし固めるため少し時間はかかりますが、柔らかくてもちもちの食感になります。豆腐をたっぷりと使っているのでたんぱく質の他、カルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルも補給できます。
【材料】(1人分)
オートミール 15g
充填豆腐 150g
砂糖 大さじ1
片栗粉 5g
きな粉 適量
【作り方】
1.耐熱容器に豆腐を入れてつぶし、ペースト状になるまでよく混ぜる。
2.オートミール、片栗粉、砂糖を入れて、全体がなめらかになるまでよく混ぜる。
3.ふんわりとラップをして、600wの電子レンジで1分30秒加熱する。
4.半分くらい固まった状態になっているので、ヘラで粘りが均一になるまで全体をしっかりと混ぜる。
5.再びふんわりとラップをして、電子レンジで1分加熱する。
6.レンジから取り出し、全体が均一になり粘りが出てくるまでしっかりと練り混ぜる。
7.充填豆腐を取り出したパックに6を入れて全体をならし、ラップをして粗熱を取る。
8.冷めたら冷蔵庫に入れて、1時間半~2時間くらい冷やし固める。
9.ナイフで一口大に切り分け、きな粉をまぶす。
【ポイント】
・絹ごし豆腐でも良いですが、充填豆腐の方がなめらかにつぶしやすいのでおすすめです。
・豆腐の水分によってでき上がりのきな粉餅の硬さが変わります。柔らかすぎる場合は片栗粉を少し足して調整しましょう。
※充填豆腐とは、水に浸かっておらずパックにすき間なく詰められている豆腐のことです。
便秘解消にもおすすめ!さつまいもオートミールきな粉餅
さつまいもをたっぷりと使ったオートミールきな粉餅は、食物繊維がたっぷりで便秘解消に効果的!さらに、はちみつを加えることで腸内環境を整える効果も期待できます。片栗粉を使わずに、さつまいもとオートミールだけで作るきな粉餅です。
【材料】(2~3人分)
オートミール 30g
さつまいも 100g
はちみつ 20g
水 100cc
きな粉 適量
塩 ひとつまみ
【作り方】
1.さつまいもは皮をむいて1.5cm角に切っておく。
2.耐熱容器に1のさつまいもとオートミールと水を入れ、5~10分放置してオートミールをふやかす。
3.ふんわりとラップをして、600wの電子レンジで4分加熱する。
4.熱いうちにフォークなどでさつまいもをつぶし、ヘラで全体をよく混ぜる。
5.はちみつと塩を加えて、粘りが出て均一になるまでさらに練り混ぜる。
6.6等分して形を整え、きな粉をまぶす。
【ポイント】
・インスタントオーツなど細かいタイプのオートミールを粉砕せずに使ってもよいでしょう。
・塩の代わりにバター10gを入れると、スイートポテトのような風味のきな粉餅になります。
風味豊かでヘルシー!ごま豆乳オートミールきな粉餅
オートミール餅にすりごまを練り込み、ごまの香ばしい風味豊かなオートミールきな粉餅です。ごまは、ビタミンB群やカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富で、さらに食物繊維も豊富に含まれているので、栄養価の高いおやつができ上がります。
【材料】(1~2人分)
オートミール 30g
すりごま 大さじ2
豆乳 100cc
砂糖 10g
片栗粉 大さじ1
塩 ひとつまみ
きな粉 適量
【作り方】
1.耐熱容器に粉砕したオートミール、すりごま、豆乳、砂糖、片栗粉、塩を入れて5~10分置いてふやかしておく。
2.ふんわりとラップをして600wの電子レンジで1分加熱する。
3.レンジから取り出したら、全体が均一になるまでヘラでしっかりと混ぜる。
4.再度ふんわりとラップをして600wの電子レンジで30秒加熱する。
5.取り出して、ヘラで粘りが出るまでしっかりと練り混ぜ、スプーンで一口大に丸めてきな粉をまぶす。
【ポイント】
・すりごまは市販のものを使用しても良いですが、作る前に炒った白ごまをすり鉢ですって使うとさらに香ばしくなります。
甘めのたれとの相性が良い!みたらし団子風オートミールきな粉餅
きな粉餅に変化をつけたい時におすすめのレシピです。柔らかめのオートミール餅にみたらし団子のタレときな粉をたっぷりとかけたみたらし団子風のオートミールきな粉餅。少し甘めのタレときな粉の相性がとても良いきな粉餅です。
【材料】(1人分)
オートミール 30g
片栗粉 5g
水 100g
きな粉 適量
☆さとう 10g
☆しょうゆ 小さじ1
☆みりん 小さじ1
☆水 大さじ2
☆片栗粉 小さじ2/3
【作り方】
1.タレを作る。☆の材料を小さい耐熱容器に入れてラップをふんわりとかけ、600wの電子レンジで40秒加熱する。
2.部分的に固まってくるのでスプーンなどで混ぜて均一にして、再度ラップをかけて20秒加熱する。
3.とろみが付き全体が透明になったら、タレのでき上がり。
4.別の耐熱容器に、粉砕したオートミール、水、片栗粉を入れて軽く混ぜ、5~10分放置してオートミールをふやかす。
5.ふんわりとラップをして600wの電子レンジで1分加熱する。
6.レンジから取り出して全体が均一になるまでヘラでよく混ぜ、再度ふんわりとラップをかけて30秒加熱する。
7.レンジから取り出して、全体に粘りが出るまでしっかりと練り混ぜる。
8.6等分して水で濡らした手で丸めてタレにくぐらせて皿に盛り、上からきな粉をたっぷりとかける。
【ポイント】
・クイックオーツやインスタントオーツを使うと粒感のある食感を楽しめます。
・タレの砂糖の量はお好みで加減してください。
白みそときな粉のコラボ!あぶり餅風オートミールきな粉餅
京都、今宮神社の名物、『あぶり餅』をご存じでしょうか。竹串に刺した親指大の小さいお餅にきな粉をまぶして炭火であぶり、白みそのタレで食べる伝統の和菓子です。今回は、あぶり餅をヒントにして作った白みそダレのオートミールきな粉餅をご紹介します。
【材料】(1~2人分)
オートミール 30g
水 100cc
片栗粉 大さじ1
砂糖 小さじ2
きな粉 適量
☆白みそ 15g
☆砂糖 10g
☆きな粉 小さじ1
☆水 大さじ2.5
【作り方】
1.白みそダレの☆の材料を小さい耐熱容器に入れ、ふんわりとラップをかけて600wの電子レンジで1分加熱する。
2.別の耐熱容器に、粉砕したオートミール、水、片栗粉、砂糖を入れて軽く混ぜ、5~10分放置してふやかす。
3.ふんわりとラップをして600wの電子レンジで1分加熱する。
4.レンジから取り出し、全体が均一になるまでヘラでよく混ぜる。
5.再びふんわりとラップをして600wの電子レンジで30秒加熱する。
6.レンジから取り出し、しっかりと粘りが出るまでよく混ぜる。
7.一口大にちぎって水で濡らした手で軽く丸め竹串に刺し、きな粉をまぶす。
8.コンロの火で軽くあぶって焦げ目を付ける。
9.皿に盛り、白みそダレをかける。
【ポイント】
・串に刺さずに小さく丸めた餅にきな粉をまぶして、フライパンで焼いてもよいでしょう。
まとめ:オートミールのきな粉餅は簡単でアレンジ方法もいろいろ!
オートミールには食物繊維が豊富に含まれています。水を吸うと膨らむ性質のある不溶性食物繊維と水を吸うと粘りが出る水溶性食物繊維の両方をバランスよく含んでいて、その両方の食物繊維の性質を利用して作る和菓子がオートミール餅です。
普通のお餅のようにあんこやしょうゆで食べてもおいしいのですが、オートミール独特の風味ときな粉との相性がとても良いので、きな粉餅にして食べる方法は特におすすめです。
しかも、電子レンジで加熱して混ぜるだけなのでとても簡単!アレンジによって、いろいろなオートミールきな粉餅を楽しめるのでぜひ試してみてくださいね。