そんな疑問に答えます。
近年、脚光を浴びてきている「だし醤油」。万能調味料として、それだけで鰹や昆布の風味が楽しめて便利ですよね。
それだけよく使う調味料ですので、調理の途中で少し足りなくなってしまった、ということや、そもそも切らせているのを忘れてしまっていた…なんてこともちらほらあるはず。
本記事では、そんな「だし醤油」切れが起こってしまった際の代用方法と、簡単にお家で作り置きをしておく方法、などをご紹介したいと思います。
Contents
だし醤油は身の回りにあるもので代用可能です
だし醤油 vs 代用品の原料と味の違いについて
結論から言いますと、代用品としては「白だし」と「めんつゆ」がベストです。
なぜなら、「白だし」と「めんつゆ」は、だし醤油と原料が非常に似ているためです。ただ、別カテゴリーの商品として販売されていることからも想像できると思いますが、原料は同じでも、味は異なりますので少し注意が必要です。
まず、「だし醤油」、「白だし」、「めんつゆ」は、それぞれ「醤油、みりん、料理酒(これは好みで入れる場合と入れない場合があります)、出汁(鰹節や昆布、いりこ、だしの素等)」でできています。
異なるのはその配合分量と、「醤油」の違いです。具体的には以下のとおりです。
「白だし」について:
白だしは、薄口醤油(主に関西で使われる、色は薄いが塩分が濃い塩辛い醤油です)を原料に使います。そのため、他の2種に比べて、塩辛いのが特徴です。
したがって、だし醤油の代用にはなりますが、例えばだし巻き卵、味のしっかりとしたスープや煮込み料理、などの塩分が多少濃くてもよい(むしろ濃い方がよい)料理で使う場合には、代用品としてベストだといえます。
「めんつゆ」について:
めんつゆは、みりん(+砂糖が入る場合もある)の配合分量がだし醤油よりも多いため、一般的には「だし醤油」に比べて甘いものが多いです(特に市販品の場合)。通常、だし醤油を作る場合には、醤油とみりんの配合比率を4:3、または3:2にすることが多いのですが、めんつゆは1:1とするものが多いですね。
したがって、こちらもだし醤油の代用にはなりますが、例えばナスの煮びたし、甘めの炒め物や煮物、など少し甘くてもよい(むしろ甘い方がおいしい)料理に使う場合には、代用品としてベストだといえます。
だし醤油の代用のコツ(まとめ)
まとめると、次のようになります。ぜひ、代用の際の参考にしてください。
代用品 | 味の特徴 | 向いている料理 |
---|---|---|
白だし | 塩辛い(薄口醤油) | ・だし巻き卵 ・スープ ・煮込み料理 |
めんつゆ | 甘味が強め | ・ナスの煮びたし ・炒め物(甘め) ・煮物(甘め) |
作ってすぐ使える!代用だし醤油の作り方
市販品で代用する場合は、「白だし」か「めんつゆ」が候補となりますが、だし醤油は案外簡単に作れてしまうので、「白だし」も「めんつゆ」も無い…というときは、作ってしまうのがおすすめです。
作る場合には、好みのだしの素となる原料を用意してください。オーソドックスなのは「鰹節」ですが、「昆布」や「椎茸」、「煮干し」で作っただし醤油も美味しいですよー!(市販品は主に鰹節か昆布で作られていますので、椎茸、煮干しで作っただし醤油は知らなかった風味のオリジナルの味になりますよ。筆者個人的には煮干しがおすすめです!)
ちなみに、もっと手抜きがいい!という方には、ほんだしやだしの素を使ってもOKです。それでも十分美味しいだし醤油が作れますよ!
ここでは、一番オーソドックスな鰹節を使った「だし醤油」の作り方だけご紹介しておきますね。他の素材での作り方など、気になる方は、以下の記事もご覧いただければと思います。
鰹節を使った「だし醤油」の作り方
【材料】
・醤油:3カップ(600cc)
・みりん:2カップ(400cc)
・鰹節:30g~40g
※鰹節は20gくらいで作る場合もありますが、しっかりと風味を楽しみたい場合には、3~40gをおすすめしています。
【作り方1】(すぐに使いたい場合)
1.醤油600ccとみりん400ccを混ぜ合わせて軽く沸騰させます。
2.鰹節30~40gを加えて、さらに2分ほど煮立たせます。
3.火をとめて、ザルでこせば完成です。
【作り方2】(一晩寝かせる方法)
1.材料(醤油、みりん、鰹節)をすべて混ぜ合わせて、1晩寝かせます(←重要!)
2.寝かせたものをザルでこして、醤油とみりんだけを軽く煮立たせます。
※こした鰹節は捨てないでください!3で使います。
3.沸騰したら弱火にして、先ほどザルにあげた鰹節を再度加え、10分間ほど煮出します。
4.火を止めて粗熱がとれたら、再びザルでこせば完成です。
※一晩寝かせるのは面倒ですが、一晩寝かせた方が、鼻を抜けるような素材の自然な香りを楽しめますよ♪
【作り方のコツ】
好みに応じて、鰹節の風味がしっかりと欲しい場合には表記の時間よりももう少し長く煮立たせればOKです。ただ、あまり沸騰させすぎると渋みがでてしまいますので、煮立たせるときには、しっかりと弱火にしながらアクをとるのがおすすめです。
また、みりんの分量は、少し少なめの3:2となっていますが、これはかなり筆者の好みも入っています。もう少し甘めがいいなぁという方は、最大で1:1、若干甘みが欲しい方は4:3、くらいの分量がいいと思います。
まとめ
だし醤油は切らしてしまっても、作りやすく代用もしやすいのであまり心配しすぎなくて大丈夫です!
ちなみに、市販品だと鎌田醤油さんのだし醤油は味のバランスもよく、風味もいいのでおいしいですよ。筆者の近場のスーパーでは売っていないため、私はネットで買いだめすることが多いです。みなさまの参考になりましたら幸いです('-'*)