市販のふりかけには魅力的なものも多くあるのですが、塩分が強すぎることや、添加物が気になったりすることがありませんか?
筆者は、ご飯のお供が大好きで、常時数種類は市販のふりかけをストックしているのですが、最近では健康に気を遣い、ふりかけを自分で作ることも増えてきました。自作のふりかけだと、使っている素材が分かりますし、塩味等の味付けも自分好みにできるのが魅力なんですよね。そして、面倒かと思いきや、案外手軽に作れる点もポイント高いです。
そんな、ふりかけ作りの素材選びや、作り方のコツを、詳しく解説していきたいと思います。
Contents
ふりかけの作り方。素材選びと基本的な調理方法
作り方1:ふりかけ素材の候補と選び方
ふりかけ素材は、大きく分けて、海産物系、葉物系、その他、に分かれます。それぞれのカテゴリーごとに1~2つ程度をブレンドすると、バランスのよいふりかけに仕上がることが多いです。
カテゴリーごとの素材例を挙げると・・・
海産物系
鰹節、ツナ缶、桜えび、ちりめんじゃこ、ワカメ、芽ひじき、etc...
鰹節は、出汁をとった後の出がらしでも全然OKですが、やはりふりかけ用に用意した出汁をとる前の鰹節の方が、風味は断然いいです。
あとは、ちょっとマイナーな素材でいうと、アゴ(トビウオ)粉末、とか、無添加だし粉(どちらもAmazon等で3~400円くらいで買えたような?)などもあると、具材としての食感は少ないですが、風味はかなり本格的になるのでおすすめです。
葉物系
葉物(蕪の葉、人参葉、大根葉、レタス、小松菜、大葉)、赤紫蘇、小梅、etc...
葉物は何でもOK。作り方のところで触れますが、人参葉のような多少クセのありそうな葉っぱでも、ふりかけにしてしまえばさほどに気になりません。(個人により多少の差はあるかもしれません?)
葉物の中でも、レタスなんかは、サラダで食べられるような内葉はもったいないので、捨ててしまうような少し傷んだ外葉をしっかりと洗って使えば、立派なふりかけになりますよ♪再利用。大事です。
その他
玉子、焼き海苔、韓国海苔、ゴマ、etc...
玉子はこれをメインとした玉子ふりかけなんかも作れます。その他の素材の中で一番個人的にこだわりたいのは、「焼き海苔」ですね。ある程度厚みのある(海苔感のある?)焼き海苔を炙ってから使用すると、海苔がメイン素材になるような風味のいいふりかけを作ることができますよ!
作り方2:ふりかけ素材の基本的な調理方法
素材を吟味した後は、調理方法です。
調理方法は、好みによっても分かれてきます。大きくは、「ソフトふりかけ」を作りたいのか「乾燥ふりかけ」を作りたいのか、です。
「ソフトふりかけ」の場合には、基本的に調理にはフライパンを使って、素材を炒って、組み合わせます。
対して、「乾燥ふりかけ」の場合には、ソフトふりかけ同様のフライパンでの調理も可能ですが、パリパリにするのは難しいため、事前に天日干しをして水分を十分に飛ばしてから、ミキサー等で撹拌し、組み合わせることが多いです。天日干しをすると栄養素も凝縮されて、かなりヘルシーなふりかけになりますので、健康を気にされる方にもおすすめです。
あとは、フライパンで素材を炒る場合の注意点として、少量のゴマ油を加えることです。こうすることで、葉物の場合には葉物の苦味などを抑えることができたり、とより食べやすい美味しいふりかけに仕上がりますよ♪
作り方3:あると便利な調理器具
乾燥ふりかけにチャレンジしてみたい、という方は、干しカゴがあると便利です。オーブン用の天板なんかに並べて敷いて干してもいいのですが、虫やほこりなど、少し衛生面に不安が残ってしまいますので、1000円ちょっとで買える、干しカゴがあると重宝しますよ。
あとは、既に持ってるという方もいらっしゃるかもしれませんが、小型のボトルブレンダーもあると助かります。2500円程で購入できるものですが、ふりかけ作りだけではなく、小型のミキサーとしての用途や、スムージー作りなんかにも活用できますので、あると何かと使えますよ。
その他は特に必要なものはありません。フライパンとふりかけ作りにかける情熱があれば大丈夫です(笑)
絶品ふりかけの作り方(定番から変わり種まで)
「ゆかりふりかけ」の作り方(乾燥ふりかけ)
- 使用素材:赤シソ(梅干しを漬けた後のもの)
- 調理器具:オーブン or 干しかご、ボトルブレンダー
- 調理手順:
- 赤シソを乾燥させる。干しカゴに入れてカラッとするまで天日干し、又は、オーブンを使う場合には90℃で30分程度加熱すればOK。
- 乾燥させた赤シソをボトルブレンダーにいれて、好みの細かさまで砕く。梅干しを漬けた際の塩分量によっては、塩を適量加えてもよい。
- 好みの細かさになれば完成♪
天日干しやオーブンでの加熱にかかる時間は、素材(赤シソ)の水分量によって変わってくるため、状態を見ながら乾燥させるのが上手くいくコツです('-'*)
「梅ひじきふりかけ」の作り方(ソフトふりかけ)
- 使用素材:乾燥ひじき(10g)、小梅(5つ程)、白ごま、ゴマ油、砂糖、醤油、味醂
- 調理器具:フライパン
- 調理手順:
- 乾燥ひじきを水で戻したあと、しっかりと水気を切り、ザルにあげておく。小梅は全て種を取り出し、食感が残る程度にみじん切りにする。
- フライパンに「1」のひじきを入れ、弱火で水分をしっかりと飛ばす。
- 水分が飛んだら、みじん切りにした小梅、白ごまを加え、砂糖、醤油、味醂、各大さじ1を加え、さらに水分がなくなるまで炒る(3~5分程度)。
- ゴマ油適量をふりかけ、軽く混ぜ合わせ、キッチンペーパーの上に広げて、粗熱を取れば完成♪
小梅の食感が楽しみたい方は、小梅をみじん切りにするのではなく、1/8程度のサイズに留めると、小梅の存在感がグッとUPしておすすめです。
「鰹ふりかけ」の作り方(乾燥ふりかけ)
- 使用素材:鰹節、白ごま、青のり、塩(適量)
- 調理器具:フライパン
- 調理手順:
- 鰹節(出汁をとった後の出汁鰹を使う場合には、ソフトふりかけになる)をフライパンに入れ、弱火で5~10分程炒る。
- 香ばしい香りがしてきたら、白ごま、青のり、塩を加え、フライパンの中で軽く混ぜ合わせる。
- キッチンペーパーの上に「2」のものを広げ、粗熱を取れば完成♪
塩等を加えるときに、粉末の醤油パウダーを加えれば、さらに香りアップで美味しいですよ!ソフトふりかけにするのであれば、液体の醤油を数滴程加えてもOK。
「野菜ふりかけ」の作り方(ソフトふりかけ)
- 使用素材:葉物野菜(蕪の葉、大根葉、水菜等お好みで!)、ちりめんじゃこ、白ごま、酒(大さじ1)、みりん(大さじ1)、醤油(小さじ1)、塩適量
- 調理器具:フライパン
- 調理手順:
- 葉物野菜は切らずにそのまま、塩を入れた湯にサッと湯通しします。葉が鮮やかな色になればOK。(茎の固い葉物野菜でしたら、少し長めに火を入れてもOKです。)
- 冷水でサッと洗い流し、よく水をきり、細かくみじんに刻みます。
- フライパンに薄くゴマ油を敷き、「2」の野菜を水分がなくなるまで中火で炒ります
- 「3」にちりめんじゃこ、調味料を加え、さらに水分が飛ぶまでしばらく炒ります。(最初中火、徐々に弱火で様子を見てください)
- 水分が飛んだら、キッチンペーパーの上に「4」のものを広げ、粗熱を取れば完成♪
初めて作る場合には、苦みの少ない葉物野菜を使うのがいいですよ。人参葉などはちょっと上級者向けです(笑)
「わかめふりかけ」の作り方(ソフトふりかけ)
- 使用素材:乾燥わかめ、ちりめんじゃこ、鰹節、白ごま、醤油(大さじ1)、みりん(小さじ1)、塩
- 調理器具:フライパン
- 調理手順:
- 乾燥わかめを水で戻したあと、しっかりと水気を切り、ザルにあげておく。この際、適度な食べやすいサイズに刻んでおいた方がよい。
- フライパンにゴマ油を薄く敷き、「1」のわかめを入れ、弱火で水分をしっかりと飛ばす。
- 水分が飛んだら、ちりめんじゃこと調味料を加え、さらに弱火で水分を飛ばす(5分程度)。わかめの塩気が多いときは、醤油の分量を少し減らしてもよい。
- 「3」に鰹節、白ごまを混ぜて、軽く炒った後、キッチンペーパーの上に広げ、粗熱を取れば完成♪
まとめ
以上、皆様のご参考になりましたら幸いです。
筆者的には、鉄板素材は、ちりめんじゃこ、鰹節、白ごま、このあたりはどのふりかけに入れても間違いありませんので、このあたりの素材を常備しておくと、手軽にふりかけを作ることができていいですよ!
筆者は市販のふりかけも好きで、新しいものを見ては買ってみては色々試すことが多いので、そちらもメーカーごとに記事にまとめています。参考になるよう所感を交えて書いていますので、よろしければそちらもご参照ください。
>>関連:ふりかけの種類をメーカーごとに整理してみました【丸美屋編】
>>関連:ふりかけの種類をメーカーごとに整理してみました【永谷園編】
また、気になるふりかけの賞味期限についても、メーカー担当者の話を聞きつつ別記事にまとめています。ぜひこちらもご参照ください。
>>関連:ふりかけの賞味期限、どのくらいなら切れても大丈夫?
それでは、よいふりかけライフを♪('-'*)