ふりかけの賞味期限、どのくらいなら切れても大丈夫?

一般的に賞味期限が長いと思われがちなふりかけ。

…ですが、安心して放置をしていたら賞味期限切れに…なんてこともあるのではないでしょうか。

くー
同じふりかけばかりだと飽きてしまうため、他のふりかけもついつい開けてしまい、期限切れになってしまうことも…

メーカーごとの賞味期限の目安もご紹介しながら、どのくらいの賞味期限切れなら食べても大丈夫?

という疑問にお答えします。

ふりかけの賞味期限について、メーカーの見解は?

ふりかけの賞味期限について、メーカーの見解は?

筆者は仕事柄、食品メーカーさんとお話をさせて頂く機会が多いため、何社かのふりかけメーカーさんに賞味期限について聞いてみました!

多くのメーカーさんの回答にあったのは、「賞味期限が切れたからといって、直ちに健康に被害がでるようなことはない」ということ。

ただ、「ふりかけの色合いや風味(海苔等の色や香り等)が月日の経過ごとに落ちていってしまうため、その中で、メーカーとして商品として提供できる最長の期間が「賞味期限」である」、とのことでした。

※併せて、メーカーさんが仰っていたのは、賞味期限内といっても、できるだけ早めに食べて頂いた方が美味しく召し上がれます、とのことでした。

では、具体的に、どの程度であれば賞味期限が切れても大丈夫なのですか?とも尋ねましたが、それはメーカー見解としては出せない、とのことでした。

…まぁ、そうですよね。。

じゃあ、ということで、家にあったふりかけ(常時、10種類程度はストックがあります)の中に、賞味期限が切れたものがいくつかあったので実食。

その体験を踏まえ、食べてもOKかNGなのか…判断ポイントをまとめました。

ふりかけの賞味期限、食べてOK・NGの判断ポイント

ふりかけの賞味期限、食べてOK・NGの判断ポイント

注意したいポイントは2つ程あります。

判断ポイントその1

乾燥タイプのふりかけなのか、ソフトタイプのふりかけなのか。

そもそも「腐る」ためには、バクテリアが繁殖するための一定程度の温度と水分が必要となります。

そのため、当然ながら「乾燥タイプのふりかけ=腐りにくい」、「ソフトタイプのふりかけ=腐りやすい」となります。

その前提からすると、原則としてシリカゲル等が入っている状態の「乾燥タイプ」のふりかけについては、"理論上は相当程度長期にわたって腐らない(1~2年程度は経験上問題がない)"と言えます。

ただ、メーカーさんの見解のところでも触れましたが、海苔等素材の色合いが褪せてきてしまったり、風味が飛んでしまったりするので、買ったばかりの頃と比べると、やはり味は落ちてしまいます。

お腹を壊すことはないかもしれませんが、できるなら「乾燥タイプのふりかけ」であっても、期限が切れてしまった場合には食べない方がいいかもしれませんね。

対して、「ソフトタイプ」のふりかけは水分含有量が「乾燥タイプ」のふりかけに比べて多いものが多いため、経験上は冷蔵庫に入れて保存をしていても、1ヶ月程度で腐ってしま場合があります。

腐ってしまっているか、の判断は第一に「臭い」です。腐っていると、まず変な臭いがします。変な臭いがした場合には、期限切れの期間にかかわらず、絶対に食べずに捨てることをおすすめします。

臭いに問題が感じられない場合には、見た目(色が変わっていないか)と味で確かめるしかありません。

表面上は臭いを感じなくても、口に入れると風味がいつもと違う、や不味いと感じたならば、即吐き出して食べることを止めた方がいいです。

判断ポイントその2

開封済みか、未開封か。

食べ物を腐らせるバクテリアは空気中に漂っていて、それが食べ物に付着することで腐敗が進んでいきます(腐敗するためには、酸素温度水分が必要です)。

「未開封」の状態で、かつしっかりと滅菌処理がされているのであれば、原則として腐ることはありませんが、完璧な無菌状態というのは難しいものと考えられるため、「未開封」で酸素が少ない状態であっても、徐々に食品は劣化していってしまいます。

「開封済み」であればなおさら、空気中のバクテリアが付着し放題、酸素も充満している環境であるため「未開封」の状態と比べ、食品は劣化しやすいと言えます。

「開封」した後は、チャック等をしっかりとしめて、冷蔵庫の中など、バクテリアが繁殖しにくい環境で保存することが大切です。

メーカー毎のふりかけの賞味期限の目安

メーカー毎のふりかけの賞味期限の目安

永谷園のふりかけの賞味期限:

★乾燥タイプのふりかけの場合(おとなのふりかけ等):

 12ヶ月、15ヶ月、18ヶ月

★ソフトタイプのふりかけの場合:

 8ヶ月

三島食品のふりかけの賞味期限:

★乾燥タイプのふりかけの場合(ゆかり等):

 365日

★ソフトタイプのふりかけの場合(たいみそ等のペースト商品):

 124日、186日

フタバのふりかけの賞味期限:

★乾燥タイプのふりかけの場合(御飯の友、花ちりめん等):

 1年

※フタバには筆者の知る限りソフトタイプのふりかけはありません。

田中食品(タナカ)のふりかけの賞味期限:

★乾燥タイプのふりかけの場合(のりたまご等):

 12ヶ月

★ソフトタイプのふりかけの場合:

 10ヶ月

大森屋のふりかけの賞味期限:

★乾燥タイプのふりかけの場合(緑黄野菜ふりかけ等):

 12ヶ月

★ソフトタイプのふりかけの場合(カリカリ梅しそわかめ等):

 9ヶ月

澤田食品のふりかけの賞味期限:

★ソフトタイプのふりかけの場合(いか昆布、梅ちりめん等):

 60日、90日

※澤田食品さんは常温・冷蔵のソフトふりかけで有名なメーカーさんですので、恐らく乾燥タイプのふりかけはありません。

まとめ

賞味期限を切れてしまった場合、食べられるから食べる…のか、風味が変わってしまったから捨てる…のかは、なかなか難しい判断になりそうですね。少しでもみなさんのご参考になりましたら幸いです。

別記事では、筆者がこれまでに食べてきたふりかけをメーカーごとにまとめています。見たことのないような面白いふりかけもあると思いますので、ぜひ、ふりかけ選びの参考にしてください!

>>関連:ふりかけの種類をメーカーごとに整理してみました【丸美屋編】

>>関連:ふりかけの種類をメーカーごとに整理してみました【永谷園編】

簡単に作成できる自作ふりかけのコツについてもまとめています。健康志向なふりかけに興味がある方はこちらもぜひ!

>>関連:【お手軽】ふりかけの作り方。素材選びや作り方のコツを詳しく解説!

おすすめの記事