そんな疑問に答えます。
尿酸値が高くて悩む方(の方が多いかもしれませんが)、低い場合も決してよい状態とは言えないため対策を行う必要があります。
筆者は、過去に尿酸値が8(結構高いです)ほどありましたが、対策を経て、7以下にまで落とした経験があります。
本記事を読めば、尿酸値の基準値と、どういった生活習慣を取り入れれば尿酸値が上がる/下がるのかが分かります。
それではどうぞ!
Contents
尿酸値とは?基準値より低い/高いとどうなる?
尿酸値には基準値があります
尿酸値の基準値は、男性、女性でそれぞれ定められていて、血液1dl(デシリットル)当たりの尿酸量(mg)で表されます。
男性の基準値は「3.0~7.0mg/dl」、女性の基準値は「2.0~6.0mg/dl」と言われていて、両性ともに、「2.0mg/dl」を下回ると基準値より低い(低尿酸血症)、「7.0mg/dl」を上回ると基準値より高い「高尿酸血症」と判断され、要精密検査となります。
尿酸値が基準値より高い場合
尿酸値が基準値より高いと、尿酸が血中に溶けきれずに結晶化してしまう恐れがあります。
これは尿酸値の基準値にも関係してくるのですが、一般的に尿酸が血液に溶けることのできる最大量が「7.0mg/dl」と言われていて、この飽和量を超えてしまうと、超えた部分が血液に溶けることができずに体に障害をもたらしてしまいます。
例えば、心臓や血管で結晶化してしまうと心血管疾患として症状があらわれてしまいますし、また、尿酸を尿として体外に排出する機能をもった腎臓に過度な負荷を与えてしまうことにより、腎臓病を発症してしまう恐れもあります。
筆者は実は過去に、尿酸値が原因(医師によるとその可能性が高いと言われました)で「IgA 腎症」という指定難病を発症したことがあり、2ヶ月置き程に1週間の入院+ステロイドの点滴、を3周期分行い治療をしたことがありました(今現在はほぼ完治し、経過観察となっています)。
高尿酸血症で怖いのが、まったく自覚症状がないことでした。筆者も痛みや違和感も全く感じない状態で発症しましたので、たまたま健康診断で判明しなければ気づきませんでしたね…。
高尿酸血症は、多くの場合、タンパク尿や血尿を伴うことになりますので、病院で尿検査(正確にやるのであれば血液検査の方がいいです)を定期的に行うようにした方がいいですよ。
最近は自宅でできる尿検査キットもありますので、忙しい方は自宅キットもありかもしれません。1~2分で結果が出るので便利ですよ。
若干割高にはなりますが、自宅でできる血液検査キットもあります。指先から血液を採取して(やったことがありますが、痛みはほとんどないです)医療機関に郵送するタイプのものです。1週間~10日程で検査結果が送られてくる感じです。
尿酸値が基準値より低い場合
尿酸が体外に排出されすぎることによる、腎機能障害が発生する恐れがあります。
尿酸値が低い、ということは、体内の尿酸が必要以上に体外に排出(尿酸は腎臓の機能より尿に溶け出させて尿と一緒に体外に排出)されているということです。
この「低尿酸血症」は高尿酸血症に比べ、発症率は低く、遺伝的な疾患であるといわれていますが、発症すると、急な運動をした数時間後に嘔吐や吐き気、背中の痛み等の症状(腎不全)が発症したり、場合によっては尿路結石が出てしまったりするケースもあります。
尿酸値が基準値より低い/高い場合の対応方法
尿酸値が基準値より高い場合
「尿の量を増やす」&「尿で排出できる尿酸の量を増やす」+(無酸素運動を控える)+(カロリーを過剰摂取しない)が正解です。
まず第一に、尿酸値を上げない体づくりをすること、ですが、無酸素運動は尿酸値を上げる傾向にあるといわれていますので、激しい筋トレ等の無酸素運動はできるだけ控えた方がベターです。
また、カロリーを過剰摂取する=プリン体(肝臓で分解されて尿酸になります)の過剰摂取につながりますので、これもできる限り抑えた方がいいといわれています。
ただ、近年の医師の研究では、「尿酸値を上げないこと」よりも、「尿酸値を体外に排出する機能を高めること」の方が重要であると分かってきました。
つまり、「尿の量を増やして(水を1日に2L以上飲む&カフェインを適度に摂取して利尿作用を高める)」「尿により多くの尿酸を溶け出させる(乳製品のカゼインタンパク質や、お酢のクエン酸・核酸効果、等)」ことを重視した方が、結果として尿酸値を下げやすいと考えられている、ということです。
情報量が多くて分かりづらいかもしれませんが、、しっかりと水分を摂る(カフェインの含まれているものを数杯程度飲めばより効果的)、乳製品やお酢、などを日常の食生活に取り入れる、この2点を理解して頂ければOKです。
詳細については、別記事にまとめていますので、お時間のある方は、ぜひご覧ください。
尿酸値が基準値より低い場合
尿酸値が低い場合、ザックリとした対応方法としては、高い場合に控えるべきだったことを行い、行うべきたったものを控える、対応が効果的だといわれています。
具体的には、低尿酸血症=腎機能の低下により尿酸が体外排出しやすい体になってしまっているため、利尿作用のある「カフェイン」はできるだけ控える、尿酸排出を促進するような食品(お酢、乳製品等)の過剰摂取は控える、等の対策になります。
ただ、低尿酸血症については、原因・対策方法が今現時点ではまだ十分に確立されているとは言えない状況のため、速やかに医師に相談の上、判断を仰がれることをおすすめします。
尿酸値は低い場合も高い場合も、対策をしてすぐに効果があらわれるものではありませんので、本当に辛抱強く、根気強く対策を継続していくことが重要です。
本記事が、尿酸値に悩む方々にとって、少しでも参考になりましたら幸いです('-'*)