尿酸値が高い原因・理由は2つ!それぞれの対策方法も詳しくご紹介
尿酸値が高い原因って何なんだろう…。どうすれば尿酸値を下げられるのかな?

そんな疑問に答えます。

筆者も、過去に尿酸値が8以上あり、友人の内科医に相談をしたり、必死に調べて対策をしたりした経験があります。その結果、今では7を切るまでに回復しました。

本記事では、尿酸値が高くなってしまう原因や、個別の対策方法を解説します。

それではどうぞ!

尿酸値が高い原因・理由その1

尿酸値が高い原因・理由その1

最大の原因は「尿酸の排出が不十分であること」

尿酸は、体内における老廃物です。そのため、通常は腎臓の機能により、尿を通して(尿酸を尿に溶けさせて)体外に排出されます。


ですが、体外に排出される量は個人個人一定量が決まっているため、様々な原因(後述します)により尿酸が増えてきてしまっている場合や、腎臓の機能が低下してしまっていて、思うように尿酸を体外に排出できていない場合には、結果として、尿酸が体内に残ってしまい、尿酸値が高くなってしまいます。高尿酸値の最大の原因がこれです。


従って、日常的に対策をしていくことで、より多くの尿酸を体外に排出し続けられる体づくりを行っていくことが、尿酸値を下げるために最も重要なこととなります。具体的な対策方法は主に3つあります。

対策1:尿酸を尿に溶けやすくすること

先ほども解説をしたように、尿酸値を下げるためには、尿酸を尿に溶け出させて排出する必要があります。


そこで、第一の対策として考えられることは、「より多くの尿酸を尿に溶けさせられるようにすること」です。

通常、尿は酸性の性質をもっていますが、尿酸を多く尿に溶け出させるためには、尿にアルカリ性の性質(もしくは弱酸性の性質)を持たせる必要があります。

尿をアルカリ化させられる食品(有名なのが、ワカメ、昆布といった海藻類、ニンジン、大根、ゴボウといった根菜類、ジャガイモ、サツマイモ、里芋等の芋類等、その他野菜も多くの物が該当します)をしっかりと摂取することで、より多くの尿酸を体外に排出することができるようになります。


また、牛乳やチーズ、ヨーグルトといった乳製品に含まれる「カゼイン」というたんぱく質や、お酢に含まれるクエン酸も、腎臓の働きをサポートすることで、尿酸の体外排出を促進してくれると言われています。詳しくはこちらの記事もご覧ください。

対策2:尿の量を増やす事

排出するための元となる尿、それ自体を増やすことも重要です。


シンプルなのは、毎日の水分摂取量を2Lほどを目安とすることです。

また、コーヒーなどに含まれるカフェインの利尿作用も尿酸値対策に効果的だと言われています。尿の総量をしっかりと増やし、そこに多くの尿酸を溶け出させるだけの食事対策をすること、その両側面からの対策が必要になるということですね。

対策3:肥満を予防すること

肥満、特にBMI値(ボディマス指数)が大きくなるほど、尿酸値も高くなる傾向にあるため、体重管理を行うことも重要です。


特に、問題視されているのが中性脂肪の量(体重の増加に比例して増えるといわれています)です。

この中性脂肪が増えると、体内で多くのプリン体(分解されると尿酸になります)が生成されてしまうことになり、結果として、尿酸値の上昇に繋がります。ですので、肥満の指標となるBMI値を「25未満」(+おなか周りのサイズが男性85cm、女性90cm程度迄)に抑える生活習慣を続けることも大切です。

尿酸値が高い原因・理由その2

尿酸値が高い原因・理由その2

次に大きな原因は「尿酸の産出量が多いこと」

尿酸は、腎臓でプリン体を分解することで生成される物質です。


ですので、多量のプリン体を摂取してしまう生活が続くと、生成される尿酸の量もどんどん増えてしまい、排出が追い付かずに体内に蓄積されていく(=尿酸値が高くなる)結果となります。

ただ、プリン体の摂取について気を付けるに越したことはありませんが、過剰に意識しすぎる必要もないと言われています。というのも、プリン体は食品から摂取するだけではなく、体の中でも作られていて、むしろ体内で生成される量の方が全体の7~8割を占めるからです(プリン体は生命維持に必要不可欠な物質だからです)。

ですので、プリン体の摂取を控えるという一定の意識はもちつつも、それよりも尿酸の排出を促進できる食品を多くとることを意識した方が尿酸値対策をする上では重要となります。


どういった食品にどの程度のプリン体が含まれているのか、という点が気になる方は、以下の記事をご覧ください。

尿酸の産出量を抑えるために気を付けること

プリン体の摂取以外で気を付ける点は2つあります。


1つ目は、「激しい運動(=無酸素運動)」はできるだけ控えること、です。

有酸素運動であれば問題はありませんが、無酸素運動を続けると体内でプリン体が生成されてしまい、尿酸値を高める結果となってしまいます。通常の有酸素運動時には、体がプリン体を生成しないように機能しているのですが、無酸素運動のように激しい運動の場合にはその機能が追い付かず、やむなくプリン体が生成されてしまいます。


2つ目は、アルコールの摂取を控えること、です。ビール等の飲料には、プリン体が含まれるているということも問題ではありますが、それ以上に問題なのが「アルコール」成分それ自体です。

このアルコール成分が作用すると、尿酸の生成量を増やしてしまいますので、尿酸値上昇を抑えるためには、できる限りアルコールの摂取は控えた方がいいと言われています。

高い尿酸値、その原因を解消するためには?

高い尿酸値、その原因を解消するためには?

最も重要なことは、これまで解説してきた尿酸値対策をしっかりと継続していくことです。


というのも、筆者も経験済ですが、どれだけ対策をしても、1週間や2週間といった、短期間で結果をだすことは難しいからです。尿酸値をしっかりと下げていくためには、それこそ半年、一年といった長期的な対策が必須になります。

ですが、ホントに尿酸値が影響する範囲は広く、痛風や尿路結石にとどまらず、重篤な腎臓病や糖尿病、高血圧、脳卒中、心臓病まで幅広く悪影響を及ぼすといわれています。


不安を掻き立てたい訳ではなく、そういった病気になる前に、ホントに事前に事前に対策をしていきましょう。筆者も自身が経験をし、悩んだからこそ、同じ悩みを持つ方を増やしたくない、という気持ちが強いです。

定期的な健康診断を受ける、も重要ですし、最近では自宅で行える検査キットなんかも充実してきています。

不安であれば、普段からしっかりと検査と対策を続けていきましょう。本記事が、読んでくださった方々にとって少しでも参考になりましたら幸いです('-'*)

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